一生、売れなくていい。

原田おさむ

第1話はじまり

原田おさむは、18歳の頃から芸人をしています。

ちらほらテレビには出ていたのですが、もちろん生活できるわけはなく、別のお話でも取り上げられたように、パチンコ屋の社員をしながら生活していました。


20代後半を過ぎても、なかなか結婚という二文字には踏み切れずにいました。


さて、原田おさむは、現在40歳。


ふと家の台所を見ると、妻がいます。

毎日家族のために料理を作ってくれます。

その妻の足下には、すがりつくように、3歳の次男。

お母さんっ子で、妻のそばにいるのが大好きです。


コタツに入って、テレビゲームをしているのは、長男。9歳になります。

テレビゲームが大好きだけど、未だに夜、トイレに一人で行けず、寂しがりの怖がりです。

この子も生まれたとき、目がパッチリで本当に可愛いかった。


いやいや。今でも可愛いです。

少し生意気な口を聞きますが、妻に怒られるとすぐ泣きます。


こんな4人家族です。


僕は現在も売れないピン芸人をしながら、パチンコ屋の社員をしています。


この家族が出来上がるまで。

この妻と出会うまで。

それを物語にて、ご紹介させてもらいます。


普通なようで、普通でない。

色んな事がありました。

ありすぎました。


特に妻とのなれそめは、本当に数奇でした。


皆さんの興味がおありかどうかわかりませんが。


ぜひ、原田おさむとその妻の、なれそめをご一読くださいませ。

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