第90話 女子会をしよう



「仕事がたまってるから3日ほど留守にする」


タケルがそんな事を言っていなくなった。何かあったらこの手紙を出したらすぐ届くからとレターセットを置いていった。

まあ、伯爵なんだから仕事しないとね。3日でいいのか、そっちの方が心配だよ。


「あすの休みは女子会しようと思うの、コレットさんとクリリもこない?」


鬼の居ぬ間に洗濯ならぬ女子会をしようと思う。ベスやモリーからゆっくりお話ししたいって言われてたからチャンスです。タケルがいたら絶対出たがるから良かったよ。


「女子会って楽しそうね。どんな事するの?」


「基本は食べたり飲んだり話したりかな。ここの二階の部屋でする予定」


「へぇ。面白そうね」


「試食も兼ねて色々聞くつもりなの。遊ぶだけじゃないのよ。店のためになることも聞けると思って」


私は異世界人だし、コレットさんも長年冒険者だったからお洒落には無頓着なところがある。そこで若い女の子の意見も聞いて、今後の店に置くものを考えていきたい。タケルがというか、男性がいると率直な意見聞けないからね。


「ナナミさん、俺男何だけど......」


クリリが手を上げて宣言してる。男だってわかってるんだけど。


「クリリは癒しだからいても大丈夫だよ」


クリリの意見も聞きたいしね。


「でも......」


どうも女子会っていうのが気になるみたい。


「アイスクリームも試食するんだよね~」


「行く」


即答です。私とタケルがしてるアイスクリームの話を聞いて食べたいって言ってたからね。ちょろいです。


「アイスクリームって貴族様が夏の間に食べてるっていうアレのことですか?」


コレットさんが驚いたように聞いてくる。


そう、この世界にもアイスクリームは存在した。金持ち限定だけどね。砂糖が高いからまだまだ庶民には食べれないものみたい。


「そう。ただアイスの販売は難しいかな」


100円コンビニは10個限定だから商売には利用できない。なんかいい方法を夏までに考えたい。暑い時はやっぱりアイスクリーム食べたいもんね。

アイスキャンディーの型は百均で買えるから、シャービッ○の素を売ってもいいかも。明日作って皆んなの反応で決めよう。


他にも何かないかな? 扇子とか冷却スプレーもあったけど、どうだろう? 明日の女子会楽しみです。











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