第50話お風呂に入ろう
セルビアナ国から帰ってきて数日がたちました。
1日休んだだけで、次の日はまた外に並ぶほどの人が来てくれました。ガイアの街の人というより噂を聞いて土産にするために寄った方が多いです。
そして今日は風呂に入れるのです。2日前から工事してて、今日すべての工事が終了しました。
「日本の風呂と同じに使えるように注文してるから、蛇口もつけてるし温度設定も42度にしてるよ。熱いようだったら魔石で調整もできるから」
ひと足先に取り付けてもらったタケルにすべての任せて正解でした。私一人だったらきっとこれほど便利な風呂にはならなかったでしょう。
「というわけで、今日の夕飯は牛丼です。モウモウの肉だからモウモウ丼かな?」
牛丼ははやーく食べれるから急いでる時には最適な食べ物です。早く風呂に入りたいですからね。
「今日はいい匂いがすると思ってたら牛丼煮込んでたのか」
タケルはここの従業員みたいになってます。だいたい昼過ぎに現れるので、昼と夜は賄い食べて帰ります。タケルが店番してくれるのでおかげで昼ごはんがきちんととれてます。ーーショルトさんは従業員見つけてくれると言ってたんですが、どうなったのでしょうかねえ。
「モウモウ丼は美味しいなぁ。醤油にしか出せない味だよ」
「ポテポテの味噌汁も美味しいですよ。いりこだしでダシとってますからね~」
「うん。この味噌汁もいいよ。モウモウ丼にあってる」
タケルが気に入ってくれて良かったです。タケルには給金も払ってないので胃袋で繋ぎとめないと。え?ケチじゃないですよ。タケルがいらないって言うんですよ。
タケルは2杯お代わりをして帰って行きました。やっぱりいっぱい作って正解でした。
明日の準備に棚に商品を並べて、掃除の魔法もかけておきます。鍵も閉めてるから大丈夫ですね。日本とは違うんだから危機感を持てってよくタケルに言われてます。この街もそんなに危険とは思えないんですがね。
二階に上がって風呂のドアを開けると、日本のお風呂です。洗い場まで作ってるし、シャワーもあります。お湯をためるために魔石を回すと
「オフロノセンヲシマシタカ?」
と聞いてくるではありませんか。慌てて栓をしました。すごいです。日本のお風呂と変わりません。
百均でボディシャンプーとシャンプーとコンディショナーも買ってあります。洗面器も用意しました。
お湯にもゆっくり浸かってもお湯は一定の温度のままです。快適ですね。
「ごくらく、ごくらく」
やっぱり日本人にはお風呂ですね。
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