第3話 百均で稼ごう




宿の名前は《くまのねどこ》だった。

朝食を食べ終わって宿の戻ると受付のお姉さんが手を振ってくれたので話を聞いてもらうことにした。


「お姉さんこのあたりは調味料ってどんなものがあるんですか?」


「調味料って塩のことかしら。塩と胡椒はあるけど、このあたりは港から離れてるから少し高くなるのよ。王都に近いから港から離れていても、いろいろ新しいものは入ってくるけど、値段が高いのよね」


そうかここは王都に近いんだ。結構大きい街なのね。やっぱり図書館とかあったらいろいろ調べたほうがいいみたい。地図とかも欲しいし。


「市とかあるんですか?そこで私が物を売っても大丈夫ですか?」


「物を売るの?市はあるけど商業ギルドに登録しないと場所をもらえないわよ。登録は簡単だから行ってみるといいわ」


お姉さんは場所まで丁寧に教えてくれた。お姉さんの名前はサリアさんだった。


私は部屋に帰ってから行くことにした。何を売るか聞かれるかもしれないから見本に何個か持って行こうと思ったのだ。さすがに人前でステータスを出して変な目で見られるのは困る。ステータスってみんな持ってるのかわからないしね。


早速百均を呼び出していろいろと買ってみた。

塩はいろいろあるから瓶に入ったのを10個と袋入りを5袋、塩コショウも10個、マヨネーズを10個、砂糖を5袋。飴を5袋。とりあえずこれだけあればいいかな。もし売れなかったらどうしよう。でも他に稼ぐ方法がないから試してみよう。ダメならまた考えればいい。



名前:倉田ナナミ/クラタナナミ

年齢:18歳

職業:学生

固有能力:生活魔法・治癒魔法・防御魔法・ユーリアナ女神様の加護

ギフト:百均

鞄:財布1・パン1・塩10瓶・塩5袋・塩コショウ10個・マヨネーズ10個・砂糖5袋・飴5袋

財布:295,400円(金貨29枚銀貨5枚銅貨4枚)





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