無価値な発明

despair

冒頭文

 現代は様々な発明品に満ち溢れている。発明王<トーマス・エジソン>を筆頭に、古代・中世・近世・近代・現代。生まれも育ちも異なる人々が、多岐にわたる理由によって幾多もの発明をおこなってきた。そうして、今現在の人間社会が成立しているのだ。

 だがしかし、そうやって日の出を浴びる発明者はごく一握り。中には人々に理解されず、ひっそりと倉庫の肥やしとなった大発明や、何らかの理由で歴史の闇に葬られた発明もごまんと存在していることも事実だ。


――ここは決して日の当たることがない路地裏。誰にも知られず、いずれガラクタに成り果てる発明品が生まれる場所。

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