第6話 花……開く?
そしてさらに、わたし的に最重要な要素がありました。
それは、
「エンタテインメント小説は、伏線とどんでん返しあってこそ華」
というわたしなりの理想です。
実際、わたしの作品は『科学の力で正義の味方になった女子ががんばるお話』をのぞけば、すべて伏線とどんでん返しを基本にして作ってます。
まあ、それがうまく機能しているかは、読み手の方の判断を仰ぐしかないのでともかく。
余談ですが、プロのラノベ界では伏線とどんでん返しなんてどうでもよくて、とにかくキャラの魅力をいかに引き立てるかにかかってるみたいですね。まあ、それもともかく。
そんなわけで、当然この『天使は電磁波の夢を観る』にも、伏線とどんでん返しを仕込みたい。だいたい、普通にレースしました、普通に勝ちました、じゃ文字通り話にならない。
さてどうしようね。
「やっぱり“幽体離脱して極超音速レースをする”っていう設定が、この作品の軸だよなあ……」
「よし、キャノンボールシステム自体を伏線にしよう。システムそのものが伏線とは、お釈迦様でも気がつくめえ」
「でも、それだけだと前フリとして弱いな。よし、冒頭は
“人の意識を肉体から切り離す”
としか書かないが、中盤あたりから
“幽体離脱”
“抜けでた魂”
“霊魂”
って単語をだして、読み手の意識を徐々にそっちへ引っ張っていこう。そうすりゃオチに唐突感も出ないだろ」
こうして、全体が完成するに至りました。
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