最後に

 作中で優がアニメ作品に対して、ある嫌悪を示します。


 そもそも劇中に登場するそのアニメは、この「ナルシスト夫婦の適材適所」という作品に置き換えられるべきもので、簡単に言えば作中でこの作品を否定しているキャラクターがいるという事になります。


 これは、「性同一性障害」というものを作品のネタとしてしか見ていない筆者である僕自身に罪悪感が伴っているという意思表示でありながら、同時に咎めの意見を持った方々の代弁でもあります。


 つまり、優の嫌悪は筆者としての価値観に混在する、相反した罪の意識という事で大衆の目に触れ得る場で作品を公開するにおいて、彼女と同じ境遇を持った方の目に触れた際のある意味で謝罪とも言えるでしょうか。


 そういった事を明言させて下さい。

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ナルシスト夫婦の適材適所 あさままさA @asamamasa

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