詩集 うそつきの晩酌
加部宮 情也
となりの
肌を刺すように
傘を差さないで
寒い青空が四角い
予報は雨
希望は茜
人が行き交う夕方の
傘、晴れ、風
気に入ったフレーズを口ずさんで
冬、瞳、群れ
不自然な僕を嘲笑った
ビニール袋提げて
大きな背中の主婦
買い物帰りにほっとして
騒いだ自転車
帰る子供の声
雨を心配して不安面
傘、晴れ、風
気に入った喫茶店に寄ってみて
雨、灯り、紅
コーヒーとチョコレート
不思議な味に踊らされ
隣いる誰かに
傘、ビニール袋、チョコレート
隣の誰かで人は変わる
不思議で不自然
それも面白くて
傘、晴れ、風
仕事あるって嘘ついて
枯れ、暮れ、戯れ
甘さと塩辛さ
傘、晴れ、風
不自然な僕を泳がせて
冬、瞳、群れ
隣の誰かを嘲笑った
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