おい、ニート集合だってよ!

郁斗

第1話 俺がニートだ!

8月14日、午前10時20分。


「ふぁ〜あ、よく寝たよく寝た」


今は夏休み。俺は毎日夜遅くまでネットの友達とゲームをして6時に就寝、そしてこの時間に起きるのが定番となりつつある。


「少しは改善しねえとなあ……」


そう呟きながら俺はリビングへ向かう。家族は買い物へ行ってしまったらしい。俺はテーブルの上にあった朝御飯を食べ終え新聞を目に通す。


「明日が終戦記念日か……ま、俺には関係ないけどな! 」


ある程度見た後新聞をテーブルの上に置き自室へ戻った。


「さて、と今日もゲームゲーム♪」


こうして同じような毎日が過ぎていく。


「そろそろ晩飯の時間だしゲーム中断しとくか」そう言いながら外を見てみるとすっかり日が落ちかけていた。


「ぐぅー」

お腹空いた。リビングへ行こう。

しかしそこに晩飯はなく、家族もまだ帰ってきては居なかった。

「今日は遅いな、冷蔵庫の中の物で適当に作るか」

オムライス的な何かを作った。我ながら味は旨いとはいえない。が、なんとか食べ再び自室へ戻る。

いつお風呂入ろうかな。そんな事を考え時計を見た。


……何かがおかしい。

日は沈んでいるはずなのに時計は「午前10時20分のままだった」

ま、俺の部屋の時計が壊れてるだけだろ。そう思い俺は風呂へ向かった。


40分後

「ふう、気持ちよかった。流石に今日くらいは夜更かしせずにもう寝るか!健康の為にも! 」

こうして俺の8月14日は過ぎていった。


そして、この日を境にある事が起き始めているのを俺はまだ知らなかった。


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