無邪気な少女の異世界冒険記

第288話 母方の知合いと種族の新規出会い【おまけ⑨【語り部】】

　時空魔法で作った瞬間移動する事でいろんな場所へと移動できる事があるが、僕は、そんな事しなくても相手の記憶で移動する手段を前回のダンジョンに行く際に覚えていた為、簡単に都市へと移動が可能だったりする。

　移動先に到着すると脳内に都市名が流れてくる。

　この街は、大罰戯呂おおばつグランゼル都市としと呼ばれていたらしいが、今の脳内の表示によるとグランゼル都市と言う名前のみに変わっている。

　ここの冒険者が集まる酒場があると言う場所に、僕達は、姉様に抱かれながら進んだのだった。

　大きな立派な扉を開くと、かなり大きな音で、『ぎぃぃぃぃぃぃ～』と中に響く様に扉が開かれた。

　開いた途端辺りにいた冒険者らしき男共とそれらしきパーティーメンバーが、驚きの顔をしてこっちを見てくる。

　何だろうと僕は、思っていると？

　『『何だ今日は、幼児の集まりでの集会かよ！？』』

　『さっきから綺麗な種族がぞくぞくと来るのに、何故か子供連ればかりでよ～』

　『『てめぇ～らも一緒か？』』

　そんな野次がまわりから飛んでくるとその中で凄く目立つ種族のパーティー内の少し目つきが悪い男が、冷やかした連中の所に行きむなぐらを摑み一言室内に響き渡る。

　「てめぇ～らは、クソガキかなにかか？　さっきから同じことばかりいいやがりやがって、そんなに暇ならクエストでも何でもこなしてささっさとギルドレベルでもあげてこいよ？」

　その一言で、周りの冒険者も手が止まり目つきが悪い男をにらみ始めるのがみえたのだが、そんな事が起きた途端凄いプレッシャーがこの酒場ないで起きるのだった。

　「カゼフ君は、黙ってて、家の娘達に悪い影響がでると困るから？」

　怖い目つきの男が急にしおらしくなり、返事を返すとともに先ほどまでのプレッシャーが消える。

　あれほど元気だった冒険者とその他のパーティーメンバーは、座り込むように、地面の上で震えている。

　そんな所で、凄く可憐な少女が母親らしき所に行き一言だけ言うとそうねと頷き目つきの怖いお兄さんをこっちにくるようにと呼びかけている。

　そんな時僕が姉様の顔を見た時のショックは、とても大きかった事がこの生まれて来て浅い僕でもびっくりするような顔をしていた。

　何て言うか、顔が赤くて恋をする少女のように、先ほどの女性を見つめている姉様がいる。

　そんな視線に気づいたのか先ほど呼び止めた女性が姉様の事に気付いて、名前を読んでいるのが解る。

　「あら？」

　「フェアリーじゃない？」

　「貴女にしては、遅刻何て珍しいわね」と姉様に話しかけてくる娘を抱えた母親の姿が見える。

　そんなタイミングよくここの運営とギルドを管理しているようなこわもての御爺ちゃんが近づいてくる。

　「先程から凄い騒ぎで目が覚めてしまったが、なにかあったのか？」と周りをみてそして僕と姉様と姉様の知合いの人々を見た途端に、見えない動きで正座をしていきなり頭を下げ始める。

　「私のギルド内の者が何か言ってしまったかもしれんが、私の顔をたててこの場所は、治めて頂けないでしょうか？」

　まさかの出て来てそんな姿のギルドマスターを見たあたりの冒険者が出た行動は、並ぶように正座になりこちらに土下座をしている。

　昔の時代劇で見れ鵜様な場面がみられるとは、思っていなかったが凄い光景でもあった。

　そして、いつもの癖でうっかりとその豪華なメンバーを自然に鑑定スキルを使ってしまうと、凄い反動で遮断される。

　「お母様マリアが、誰かが私達に鑑定スキルを使ってきたて言ってるけど？」

　「敵かなにかかな？」

　すると勢いよく姉様が頭を下げるのを見た。

　「すみません、『そして、目の前の親子とその仲間達に謝罪する姉様を始めて見る』

　「念話で、僕の所まで、わざとじゃないならゆるしてあげる」と声が聞こえてきた。

　これは、二度目はないからねと釘をさすかのようなメッセージが脳内に響き渡るのだった。