第154話 祈りの女神【魔王編【前編】】

 リナアフタヌーンさんの居場所も解って誰が行くかを決めていて、娘のマリアちゃん・母親のスノーさん・ダイトカイトお爺ちゃん・シルフィーの四人に、魔王カゼフ君で五人パーティーで挑むのだけど?


 敵が現れる時に後ろで攻撃遅れてもいいからリーヴスラシルを召喚してねマリア……


 「解りましたお母様」


 僕は、戦闘的に役に立たないだろうが少しの経験値を身につけるには、限りない実戦が必要だとリーヴスラシル君が言っていた。


 そして、お母様は、ヴァナルカゼフ・ルシファーへと念話を飛ばす。数分が経つと繋がる。スノーちゃん電話遅れてごめんね、ちょっと狩り中で、この材料が後々使うから行く前に集めて居た所に電話が鳴ったから少し出るのおそくなっちまった。


 他に必要な物とか無ければこっちで集めるけど? いや、魔界にしか生息しない物だからそれに、あらかた取り終えているから最後の材料を取れば終わるから、スノーちゃん達は、こっちに来る準備出来てる? なら仕方ないけど僕の住んでいる蓮華(れんげ)の館に行ってまっててくれると嬉しいかな? ちなみに、地図は、念話でスノーちゃんに送ったから脳内に保管しといてね」


 「確かに、情報あずかりました」


 「カゼフくんて、やっぱり昔と変わらないね!」


 たったその一言が言い終わると念話を切るお母様……


 たぶんだけど少し泣いているかもお母様の知合いのお兄さん、大丈夫かな?


 そんな考えをしながら、魔界に行く為の準備をしていく、お母様がこれを着て道中は、迎いながら今回はこれの和服に着替えて向かう事。


 「あ、何か付与されている……」


 「お母様この和服て、気軽さ重視にデザイン変えていいかな?」


 「駄目よ、それは、カゼフ君に見せる為の物だから、髪も私が結ってあげるから問題ないかな?」


 僕は、されるがままに、お母様の指導の元順番に着替えをして、髪を結ってもらい…… 最後に、あった時は、お兄様と言うのよ? それも私達が会話が終わる瞬間に言う事ね。


 「はい」としか答えが出ないのが現状だったりする。


 「そういえば魔界てどうやっていくの?」


 「お母様の力で、転送魔法系で行けないのですか?」


 「一応あるけど人数的に無理かな?」


 「転送系て、制限てあるて事……と一人で呟いていると?」


 心を読まれたかのように、マリアが頭に浮かんだ言葉を何故か考えているけど似たようなしぐさとかで解るのかな?


 そんな心の声が聞こえた感じがした……


 すると、ダイトカイトお爺ちゃんから一言の言葉が僕の耳に響き渡る。


 「その件じゃが、行ける準備はしてあるから安心せい」


 僕の顔は、後に豆鉄砲(まめでっぽう)にくらった顔をしている。


 他の全員も行ける方法しってるて知ったらマリアちゃん一人で行っちゃうと不味いからだまとたんじゃと豪快に笑いながら説明をする。


 少し傷ついた僕は、行動にでます。


 「ダイトカイトお爺ちゃんの馬鹿で、大嫌いです!」


 そのままお姉様が居る部屋へと行って、後からお姉様を抱きかかえるように、包み込むと?


 「どうしたのマリア何かされたの?」


 一応なにかあったけど、それを言わずに、お姉様の耳に言葉を残し準備に取り掛かる事になる。


 「そろそろ姉様行ってきます、大好きなお姉様勉強頑張って下さい」と囁いて外に出る勿論頬っぺたにキスをしてから部屋を出るのだった。


 下に下りると何故かダイトカイトお爺ちゃんが床で正座をしている。


 「お爺様あれほど娘をからかうなと言ったじゃないですか? それも緊急事態に、娘が勝手に行くわけもないですよ? 私の愛してる娘はそんな事はしない――」


 僕は、そっとダイトカイトお爺ちゃんに後ろから近づき背中の上におんぶをするかのように、耳元で『ごめんなさい』と呟いて、から急に恥ずかしくなってきて急ぎ足で自分の部屋へと準備した物を取りに行った。


 そして、お爺ちゃんの力を借りて、お爺ちゃんの家の地下に来ている。


 お爺ちゃんの家の地かは、あらゆる次元と空間に繋がっており、本当なら誰も居れる事を許されないと言われた事があった場所とお爺ちゃんは、皆に語りながら目的の扉に何やら呪文を唱えながら左手に持った黒い鍵を扉に挿すとカチャリと音がなり、ゆっくりと扉が開くのだった。

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