第85話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【禁術の罠2】

 転移魔法の謎が何となく解って来る――白銀の扉をゆっくりとぬけて、違う空間に出る……


 そして、扉が消えると言う事を度々繰り返しているうちに何となく答えが見えて来る。


 次の真っ黒い水晶の扉で、試してみよう――真っ黒い水晶の看板がある。書いてあるのは、いつもと似た内容の文字が並んでいる。


 そして、読み終わると共に、真っ黒い水晶の扉が出現する――「僕は、召喚魔法で、ドッペルゲンガーを召喚する」召喚魔法を唱えると五芒星から召喚された者が出現する。


 ドッペルゲンガーに、僕と同じに変身してもらうそして、ドッペルゲンガーを真っ黒い水晶の扉をくぐらせて、行く瞬間を見ている。


 ドッペルゲンガーが、移動した瞬間扉は、そこに存在している――しかし、ドッペルゲンガーから見た視覚には、扉がなくなっている。


 この瞬間に、転移魔法が動いていると言う事で、僕は、ゆっくりと真っ黒い水晶の扉を押すと?


 煉瓦の部屋へと出る。奥に進んで行くと、やはりあった。


 『グリモワール転移魔術書』の本がある――これで、謎が解ける。ようは、二つ鏡の扉と考えて、『召喚』・『自分』を置き換える物としてみて、一つが移転すれば次に発動するのは、空の空間が存在する。その空間こそが出口に繋がると思って実験したら成功した。


 そして、本を読み転移魔法を習得し、元の本棚に戻るのだった。


 さすがに、一秒しかたっていないと言っても身体には、かなりの精神的な負担が生まれている――僕は、一度図書館内の床に、ごろんと横になり気持ちを落ち着かせる。


 上をみると上にも何故か本棚がある。不思議とじっと見るが、起きてまでまだ心が読みに行くぞと言う気持ちには、なれず少しの間ここでごろりとしながら?「ぼーと」している。


 転移魔法が、手に入った事で、違うアレンジした魔法とかが出来そうだなと思うが、やっぱり時空魔法がその大抵作りたい物に、関連しているのではないかと僕の心が訴えている。


 時空魔法いつか手に入れたいなと思いながら、お爺ちゃんの家に来て色々とスキルを覚えた事を今の開いてる時間に、ゆっくりと整理して行く――


 お爺ちゃん二人は、明日には、戻って来るからお姉様との魔法実験も明日だろうし、少し休憩して落ち着いたら、また違う本でもさがすかと考えながら床の上でゆっくりする。


 床は、ジュータンが引いてあり、とてももこもこしている。その為か、少し眠気に襲われる。何もないと思いながらも心配だったので、結界と魅力を発動して、少し仮眠をとる事にした。


 僕は、寝た筈なのに、白い煉瓦の家に居る――ここは、何処だろう?


 さっきまで、眠っていたはずなのに、何故か知らない場所に飛ばされている。


 知らない場所には、目の前に、上に上がる為の階段が存在している。


 僕は、何も考えずに上ると?


 見た事ある場所へと出る。夢の中のはずなのに、精霊様に会う夢の中と同じ景色がある――どうやら、誰かに呼ばれたのかと思っていると?


 後ろから――「久しぶりだね、マリア!」と抱き着かれる。


 後を振り返ると、闇精霊様が居る。本当に、久しぶりなのと僕の姿を見ても驚いていない。


 どうやら、データ共有系の魔法で、精霊様が共有をしていると言う話を前に聞いた覚えがある。


 それでこの姿でも落ち着いているのだろう。


 「やっぱり、大きくなったマリアも小さいマリアも可愛いね!」本当なら上級くらいになったら渡そうと思ってたけど?


 「マリアの心の声が聞こえてきちゃいました!」


 「多分貴女に、今必要で、そして、私が貴女に渡そうとしていた物それは――『グリモワール時空魔術書』の本よ?」


 「えぇぇぇ!」


 「何故それを精霊様が持ってるのですか?」


 「前に話したと思うけど?」私達ここに来るまでは、旅をしていたて言ったと思うけど?


 その時に手に入れた整理品がこれかな?


 今のあなたなら上級までいくまえに使え熟せると他の精霊と話し合った結果いまにいたる感じかな?


 そして、闇精霊様から僕は、本を受け取ると深い眠りに襲われる――「またね、マリア――」と声と共に、僕の瞼は、閉じるのだった。

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