第62話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【後編:稽古1】

 後から声が聞こえる――


 言霊を君のスクロールで、この子に覚えさせて欲しいと言って来る。


 お姉様に、言霊を?


 私は、そもそもこの子に、言霊を教える為に取りついたのだから、さっきまで悪ふざけしていたがね。


 解った、直ぐにスクロール作るからその言葉信じるよ?


 もし違ったらあなたのスキル全部奪いますからね?


 あなたに、知らないまに奪われて知りました。


 元々だます事は、ないので安心をして下さい。


 ちなみに、何人かのお爺ちゃん達は、気づいています。


 そして、ここに長年住む私の存在も知っている上での行動なので、信用して下さい。


 だから、お爺ちゃん達やる行動が結構違和感があったのがそれだったて事か……


 言霊のスクロールを渡して、僕は、その場から立ち去る。


 午後の稽古は、召喚で倒す事をやりながら学ぶのだから……


 僕は、外に出て、ダイトカイトお爺ちゃん達がいる所に向かう。


 これから『グリモワール魔術書ユニコーン召喚』をマリアちゃんにしてもらう。


 マリアちゃんは、ユニコーンのスキルを奪ったのちに、儂らと一緒にユニコーンを倒し召喚に加えるのが今日のお題だ。


 僕は、『グリモワール魔術書ユニコーン召喚』の本を開く――


 六芒星召喚の描かれていく――




 召喚が成功し、鑑定スキルにてステータス確認をする。



 名前 :ユニコーン

 種族 :一角獣(神話伝説の生き物:処女が大好物)

 性別 :雄

 年齢 :不明

 ジョブ:不明

 LV :85

 HP :350000

 MP :50000

 力  :800

 敏捷 :1000

 体力 :70000

 知力 :300

 魔力 :5000

 運  :99



 パッシブスキル


 角術LV10


 豪足LV10


 皮膚硬化LV10


 魔力強化LV20


 魔法耐性LV20


 聖なる角



 アクティブスキル


 角技LV10


 一角獣魔法LV15


 咆哮LV15



 固有スキル


 聖なる光 


 剛力


 縮地法



 表示されたステータスをおじちゃん達に、共有する。


 これは、なかなか良いのを持っとるな?


 マリア先に、縮地法を取る事をお勧めする。


 僕は、ユニコーンに近づくと何故か尻尾を振って近寄って来る。


 「あれ?」


 「お爺ちゃんこのユニコーン攻撃してこないよ?」


 『『あっ!』』


 『そっか、マリアちゃんが美少女で、それも幼くて綺麗な心を持っていて……』


 『ユニコーンは、処女の子には、優しいと言い伝えがあったな……』


 「マリアちゃん地べたに座って、ユニコーンに膝枕してあげて――」


 僕は、言われるがままに、地べたに座るとユニコーンが僕の膝の上に頭を乗せて眠る。


 そして、寝ている間に、全てのスキルを奪う。


 縮地法で、お爺ちゃんと入れ替わると?


 ユニコーンは、獰猛に変化するが、ダイトカイトお爺ちゃんに真っ二つにされて、あっけなく倒される。


 落としたアイテムは、ユニコーンの角とユニコーンの涙がアイテムで、それ以外は、剥ぎ取りスキルで、必要な部分を取る。


 なんて言うかあっけない戦いだった。


 僕の中では、ユニコーンは、幼女好きな変態と認識される。


 お爺ちゃん達が、あながち間違っていないと言ってわらうのだった。

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