第61話 お泊り休憩中の出来事…③

 扉を開くと?


 お爺ちゃん達に、お昼ご飯できとるぞと言われる。


 僕は、ダイトカイトお爺ちゃんの膝の上に乗る。


 お姉様は、シルフィーお爺ちゃんの膝の上に乗る。


 今日は、珍しくお爺ちゃんの膝の上でご飯を食べる。


 もちろん姉妹揃って……


 「お爺ちゃんお膝の上乗っていい?」


 はにかむ顔で、お願いすると?


 「いいぞ」 と言われて今にいたる。


 僕とお姉様は、二人のお爺ちゃんの膝に乗りご飯を食べ始める。


 僕は、ダイトカイトお爺ちゃんに、パンを取ってと甘えた声で言う


 お爺ちゃんは、どれどれと柔らかいパンを取ってくれる。


 僕は、一口ずつ食べて、最後の一口になると?


 「お爺ちゃん!」


 「あ~~ん」


 食べかけのパンをお爺ちゃんの口に入れる。


 もちろん周りのお爺ちゃんの反応は、凄いがあえて流す。


 お姉様も僕と同じような事をしている。


 お風呂の試合が、まだ続いていて、入り口前でお爺ちゃんをメロメロにした方が勝ちと言う勝負をお姉様が言い出すと?


 僕は、それは、楽しそうと乗ってしまう。


 そして、いまにいたる光景がいまの状態。


 お爺ちゃんがソーセージを食べてると?


 唇ぎりぎりの所で、そのソーセージをかじり食べる。


 危うい行為だが、これも勝負となって二人は、色々と思考を考えて試す。


 お爺ちゃん二人は、初孫娘姉妹の間接キスを食べてる!


 そんな二人の叫びが、周りのお爺ちゃん達に聞こえるが、僕たちが黙々と食べては、お爺ちゃん上げるを繰り返す。


 お腹いっぱいになったなと思ったら?


 二人のお爺ちゃんから魂が抜けた状態になっている。


 どうやら引き分けらしいとお姉様の念話がくる。


 食休みと休憩に入るとお姉様が僕に近づいてくる。


 今回の勝負は、マリアさんの勝ちねと言う。


 僕は、お前は誰だと言うと?


 あなたのお姉様のお身体を借りた古し本の亡霊かなと何事も無いように話す。


 この子は、貴方と同じとは言えないけど器があるわね。


 今日から二日程この子に宿るけど邪魔しないでね。


 僕のお姉様に何かしたら許さないぞ!


 それは、無いから安心してと言ってもあれかしら?


 それと、今回のこの戦いは、自らこの子が望んだ事だから私は、ちょっと手を貸しただけ。


 僕は、一言言う――


 古し本の亡霊さん?


 あなたのスキルから『言霊』を貰いました。


 一番危険な香りがしたのでと言って、僕は、その場から離れて午後の稽古にむかうのだった。

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