第57話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【中編:稽古2】
私は、ウィンモカ妹にマリアンローズと言う可愛くて、目に入れても痛くない愛しい妹がいる。
この子は、生まれながら天才とも呼べるくらい凄い。
精霊様は、全員見れて、私の知らない魔法を開発したりそれを普通なら教えないのに、家族だからと言って、教えてくれる。
そんなマリアにも負けずに、今回のお泊りで、少しでもマリアの役に立てる狐族になりたいと思っている。
今日は、魔法についての勉強をシルフィーお爺ちゃんから学ぶ。
私が使えるのが、三属性の魔法……
自分で作る事が出来ない――
そして、妹が覚えて紙にロールとして、魔法をいくつかくれる。
当たり前の光景で、この間も凄い指輪をエンゲージ的に貰った。
たぶん妹は、無自覚なのはしっている。
大好きお姉様を続ける為にも勉強して、少し妹に守られる側ではなく少し知恵を与える側になりたいと思って、魔法のあり方についての本を読んでいる。
家では、自分の力で、本を漁り勉強していたが、独学にも限界があるのに、妹はどんどん独学で覚えていく――
シルフィーお爺ちゃんに、私の足りない所などをこの宿泊中に習おうと思う。
もちろん武術とかも習って、前回みたいな状態でも対処できるくらいには、なりたいと思っている。
今読んでいるのは、魔法における初心の心と言う本を読んでいる。
私が独学で、学んだ内容以外にも載っている為か、凄く解りやすくて、勉強になる。
宿泊中に、最低でも三十冊を読む予定とシルフィーお爺ちゃんから言われる。
シルフィーお爺ちゃんの話では、マリアちゃんは、召喚魔法で狩りをしながら召喚を学んでいるらしいと聞く。
召喚には、三種類のタイプがあると説明される。
マリアちゃんが呼んでる召喚は、戦いで倒した敵を呼ぶ物がまず一つ。
二つ目は、契り契約をした召喚獣や魔物や化け物と言われる類な物がある。
三つ目は、歴史に歩んで来た祖先たちの絆で、増やした召喚物がある。
これは、凄い所は、古い言えほど種類が増えると言う物だったり、下手したら神すら呼べる代物らしい――
ま、でもマリアちゃんが、覚えた召喚は、たぶんこの世界で、一人だけの召喚魔法で、レアな物と俺は、判断している。
それと、マリアちゃんが鑑定スキルで見ていいよて言わない限りステータスは、見れないと言うか表示されない。
世界中には、どんな種族でも生き物でも鑑定スキルで、見れない物はないと言うのがいるが、ここだけの話マリアちゃんのステータスは、本人が見ていいよて言わないと見れない仕組みになっている。
ちなみに、ウィンちゃんのステータスも確認したけど表示が見れない。
これもマリアちゃんの魔法かそれとも何かのからくりなのかは、不明だが凄いスキルだと言う事は、言える。
今日は、『初心の心』・『魔法とパズルの解き方』・『これであなたも初級魔法作成』の三冊を学ぶ事から始めよう。
今は、初心の心を読んでいると思うけど、私はまだ魔法が使えないと思いながら読まないと話の続きがでない仕組みになっているから全部読み終わったら教えてとシルフィーお爺ちゃんに言われた。
私は、初心にかえり、本を一枚ずつめくっていく――
何かを考えると文字が消える。
何も考えずに、初めて覚える楽しさを維持していると内容が表示される。
変わった仕組みだが、読んでいて為になる事しか書いていない。
読み始めて、残り三ページで、二時間くらい経過する。
シルフィーお爺ちゃんに、たまに頭のどこかから、音が聞こえるだけどと話すと?
マリアちゃん達が、召喚魔法で、召喚しながら倒してるから経験値が入ってきてるはずだけどと言う。
「えっ?」
「戦わずに、上がっていくの?」
「そうだね、でもこれは、そんじゃなくて、知識の共有て意味での訓練に近いから音がなっても気にせず本を読んでねと言われる」
たまに、大きな音が聞こえる。
後で、自分のステータスを見てみようと思う。
そして、初心の心が読み終わり次の『これであなたも初級魔法作成』が気になっていたので、そっちから学ぶ。
これには、属性事の掛け合わせ等やった事がない内容がびっしりと書かれている。
表紙の初めに、これを読んでマスターすれば、初級はクリアでもこのシリーズは、中級と上級と禁術があるから頑張ってシリーズ制覇をして下さい。
そんなメッセージが記載されている。
これは、マリアが良く作ってる版の初級て事だな?
私は、この厚めの本を読み始める。
シルフィーお爺ちゃんからそのシリーズは、試しに何か作りながら覚えないとレベルで、読める物と読まない物がある事を教えてもらう。
書いてある事を真似しながら、魔法を放つ――
マリアから朝貰ったロール紙のおかげでMPがあまり減らずに、魔法を放つ事ができる。
あれから一時間が経つとやっと三分の一ほど内容が進む。
自己魔法作成が、たぶんスキル内に覚えたのだろうと作る度になんとなく解った。
そして、お昼前に、これであなたも初級魔法作成』の本をマスターする。
シルフィーお爺ちゃんは、まさか午前中で、二冊いけると思ってなかったらしくびっくりしている。
このスピードなら覚える本が増やせると喜んでいる。
本の読み方について、後でマリアに聞いてみる事にする。
たまに分厚い本をマリアは、短時間で読んでるのが、前から凄く気になっているからだ。
そして、おひるになりマリアと合流して、二人の午前中についてお話をしながら勉強方法について聞くと?
ありますよと簡単に返事が返って来る。
ご飯食べたら渡しますと話すマリアは、どうやら私のステータスを見たて事が解る。
「マリア?」
「はい、お姉様どうしました?」
「マリア、私のステータス簡単にみれるでしょ?」
「見れますね確かに……」
「それで、ステータス見て必要だなと思ったの?」
「そうですね、元々お渡しする予定だったのですが、シルフィーお爺ちゃんからお話を聞いてたので……」
「一応ステータスを確認して合格ラインだったので、渡すことにしました」
「どんなスキルなの?」
「それは、午後の授業前に、紙ロールをお渡ししますね」
そんな事を言って、満面な笑顔で言われる。
その笑顔で言われたらなにも言えないの解ってるでしょ!
そんな事がたまにあるが、やっぱりマリアは、可愛いからいいやと内心思ってしまう。
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