Revolution

三浦。

第1話

ずっと先のお話をしてあげよう。

大丈夫、僕は予言者なんかじゃないから嘘をでっち上げ…いや、一つの可能性を話すだけだから安心して。

この先何十年、何百年も後。僕らが予想していたように地球温暖化が進み、生命体の絶滅を脅かしていた。とにかく二酸化炭素を増やさない、酸素を増やすように。人類は植物を沢山植えた。しかし彼らは何百年も植物を育てることを怠った為、植え方も知らないしすぐに枯れてしまった。彼らはもう生きる術はないと自決を決意した。

そんな時一人の救世主が現れた。名前はナリシアル=アリシス。当時最も下に見られてた無宗教族の少年だった。彼はその小さい頭で何でも生み出す天才だった。彼は人間の脳の構成を元にスラムに落ちていた金属を加工し、何体もの少女アンドロイドを作った。彼女らの頭には植物の知識が豊富に注ぎ込まれており、その頭を使って自ら木を植え、そして植え方を忘れていた人類にも植物を育てる楽しさを教えた。

そうして人類は救われる…はずだった。

しかし、ナリシアルの頭はどうかしたのか、人類を一瞬で何億と消すロボット、電気やガラスなどを一瞬ですべて壊すロボット、人を食べるロボットを作り出してしまった。

国から追放されたナリシアルは娘と息子を国に残し、どこかへ消えてしまった。


しかし、彼の娘を生かしていたことが人類がまた絶滅するきっかけになった。

どうやらアリシアの血はどうにかしているらしい。彼女は父親の意志を継ぐと言って、それまで植物を植えていたアンドロイドを一気に人殺しに変えた。

増え続けたそのロボットに人類が勝るはずはない。人類は東京を拠点に一日で半分、二日でほとんど滅ぼしてしまった。



このお話はそんな革命者リナリア=アリシス、その弟リンガル=アリシス、そんな彼らを裏切った少年フィアロス、そのフィアロスを愛した食人鬼ラリアス、フィアロスの友人で消息不明のナノ、そして聖なる涙の女神のスラリアのお話。


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