闇裏世界
☬K⃟Z⃟K⃟☬
SEASON 1
第一話『人を喰らう蛇、蛇を食らう人』
世界はやつらの手により闇に包まれた…僕達の居場所を奪ったの奴等の名を俺達人類は『蛇』と呼んでいる。
何故なら奴等『蛇』は黒い蛇に噛まれて増え続ける。
しかしその蛇は爬虫類の蛇ではなく、人型の蛇である。
なぜその人型の蛇が人間に一度噛み付けばその人間はもう2度と人間に戻ることは出来ない。
そしてその人型の蛇の情報は大量にネットで流れている。
「…なるほど、これで一つ奴等の情報を手に入れた。」
僕こと『黒野・Z・くろん』は、つい最近蛇に興味を持ち始めて情報収集をしてる。
今、1番僕の面白おと思う情報が…
蛇を未だに増やし続ける親である人型の蛇はこの世に6体しか存在せず、それ以外の蛇共は全員ゾンビのように不死身。
人型の蛇6体にはそれぞれまだ何かを隠し持っている。
「分かりにくいねぇ。」
きっと、この記事に記されているのはボスである蛇が6体、その他の蛇が無数に存在しているということ。
そう、無数だ…不死身なんだし増え続けるしか奴等には出来ない、それに人間としての意識は消えるらしいし…自分の意思で人を食べたくないと思っても自分の中の蛇の意思で人間に噛み付いて食う。
そして未だに蛇共を倒す武器は無い。
「ボス蛇の1体に会えれば。」
ガチャンッ!!!
俺は雨の夜の日に危険な外へ出て恐る恐るボス蛇を探すことにした。
奴等のうち一体に会えれば話くらいできるだろう、そしてきっといるはずだ、6体の内一体に…この理不尽な戦いを面白がっていない蛇が。
もしもそういう蛇がいたとすれば教えてくれるはずだ…蛇共を倒す方法を。
それさえ分かれば良いんだ、それさえ分かれば人類と蛇族は戦える。
だから俺は6体のうち1体にあって話がしたい、それまでは死ねない。
「っ…不味い。」
「…ひひっ!見つけたぜぇ。」
奴等蛇共は人間の言葉を喋れて人間界のあらゆることを知っている…だから脳もそれなりにいい方だ。
もちろん頭だけではなくその力も結構人間離れしている。
研究員達が研究してわかったことは多数あるがそのうち一つは…
蛇共には人間のおよそ10倍の力が宿っているということ…引張つ殴られれば人の骨なんかチョコ板のように砕けてしまう。
コンクリートならば大きなヒビが入る程度…とにかく奴らの攻撃を受ければ即死だ。
「逃げるなよ…人間…」
「逃げないよ、とりあえずあんた等のボスの事教えてくれる?」
「これから死ぬ奴に教える事なんて何も無いっ!!!」
…奴ら蛇は皆髪色が黒くサラサラしていて肌が死体並に冷たく白い…そして八重歯はとんがっていて舌ベロは普通の人間よりわりと長い。
これらの点が人間と蛇共を見分ける方法。
そして今俺に飛びかかってきている奴も蛇だ…だったら倒さない手はない。不死身でも出来ることはある。
「人間を甘く見ないでね?」
「なにっ!?何!?トラップ!?」
俺に襲いかかってきた蛇は俺のトラップに引っかかった。
そのトラップは至って単純で、ボタン操作一つで動く…ボタンを押せば上から大きな布が被せられ紐が結びつくよう出来ている。
これで倒さなくとも誰も助ければ餓死かなんかで死ぬさ。
「じゃっ…教えてもらえる?」
「…はぁ…俺らのボスは多分お前の後ろの大きい建物の地下にいつも座っている…けど、行かない方がいいぞ…」
「俺は死なないよ。」
俺のちょうど真後ろにあったのは大きな館…こんな近くに蛇のボスの家があるなんて思わなかった…こんな雨の日だし…雨宿りさせてもらいたいなぁ。
続く
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