第9話 [青鬼] 麗牙 《れいが》 中編
巨万ファイナンスの店内には、人成らざる妖怪が総勢8名いた。鬼である麗牙はそこらの妖怪など屁でもないが、少々、冷や汗が流れた。なぜなら社長であるトミーからは妖気ではなく、別の類いのオーラを感じたからだ。
麗牙「(こ、この男、天狗か……?)」
トミー「……で、誰を探してるんだ?」
麗牙「的場佑介って男性とその奥さんの麗子さんに関する情報が何でもいいから知りたいんだ。」
的場佑介と聞いて、明らかにトミー達の顔色が変わった。
トミーは、店の従業員達に目配せして言う。
トミー「お前ら、入り口塞げ」
麗牙「!?な、何を?」
従業員の妖怪[
トミー「だろう?こいつはここで死んで貰おうか」
鼻フック「フガフガ!!ヒガーーーッ!!」
麗牙「ちょっと!!待ってくれってば!!」
トミー「殺す前に教えてやるよ(笑)」
トミー「的場夫妻なぁ、うちの利息が払えねぇとかぬかしやがるから、ぶっ殺しちまったよ(笑)」
麗牙「!!!!ッ!!」
トミー「貸す前にちゃんとうちは[10日で百倍]って言っておいたのに、3日で返しに来やがって(# ゜Д゜)」
ぱいん「ねえ〜〜〜(ノ´∀`*)3日分の利息も百倍って言ったら、あーだこーだ騒ぎはじめたからね(笑)」
トミー「めんどくせぇよなぁ!」
こみ上げてくる怒りを抑えつつ、麗牙は言う。
麗牙「貴様ら……その二人には子供がいるとは、考え無かったのか(# ゜Д゜)」
トミー「知るか!!アホ!」
麗牙「……二人の死体はどこにやった?」
ぱいん「……知る必要無いわよ♪あなたもすぐに死ぬんだから」
ぱいんがやたらと色っぽい身体をくねくねさせる。
ぱいん「そして、死んだらイタズラしちゃう〜〜♪」
トミー「さて、できるだけ音を抑えつつ、ぶっ殺してやれ(# ゜Д゜)」
麗牙「……」
従業員達が麗牙を囲んだ矢先、入り口の方から女の子の叫び声とトミーを呼ぶ声がした。
従業員[妖怪 垢舐め]豪
モモ「麗兄ちゃんーー!どこぉ?!」
トミー「なんだそのガキは~~?」
麗牙「!!!!モモちゃん!」
トミー「なんだ、てめえら知り合いか?」
麗牙「モモちゃん!!なんで付いてきたの?駄目じゃない(。>д<)」
モモ「ご、ごめんなさい(つд;*)だって麗兄ちゃんが心配なんだもん!」
トミーはイライラMAXで怒鳴る。
トミー「めんどくせぇ!!このガキもぶっ殺しちまえ!!!」
その時、モモが店内の片隅で書類整理している二人の存在に気付く。
モモ「あっ!!!父ちゃん!母ちゃん!!」
モモが満面の笑顔で叫び、すぐさま怒った顔になり言う。
モモ「ここで何してるの!」
「ゆう姉ちゃんが大変なんだよー!?」
麗牙「えっ?!!!!」
トミー「チッ!!」
麗牙「なんだよ(笑)ここにいるんじゃん」
モモ「放してよぉ(# ゜Д゜)」
豪閑馬「おらッ、暴れんなガキ!」
モモ「?……父ちゃん?…母ちゃん?どうしたの?なんで無視するの?」
的場佑介夫妻「……………?」
的場夫妻はキョトンとしている。
トミー「ムダだよ(笑)ガキんちょ……そいつら、もう、人間じゃ無いからな(笑)」
モモ「??」
麗牙「!!!!や、やめろ!言うな!」
トミー「そいつらよぉ(# ゜Д゜)ぶっ殺した後、[妖怪化]しやがって、記憶も失ってるやがるから、うちの従業員としてこきつかってやってるんだ(笑)(笑)(笑)」
モモ「??」
麗牙「くっ………」
モモはよく解っていない。麗牙にはそれが救いだった。
トミー「まぁいいや、俺らも忙しいからよ(# ゜Д゜)おめえら、やっちまえ!!!」
鼻フック「フガフガ!!ヒガーーーッ!!」
麗牙は、襲いかかってくる巨万ファイナンスの従業員相手に一歩も引かず、善戦どころか圧倒した。
それを見たトミーがついに本気になる。
トミー「………なんだおめえら……情けねえ(# ゜Д゜)しゃーないのぅ」
トミーの身体から禍々しいオーラが放たれる。
麗牙「……明らかに、妖気じゃないな……なんなんだお前……?天狗にしては変だ!」
麗牙の身体から冷や汗が噴き出す。
トミー「はっ(笑)どうせぶっ殺すてめえに教えてやらぁ!」
トミー「
麗牙「!!!!……天界?バカな‼」
麗牙「そんな高等な存在が、なんで闇金屋なんか……!!!」
トミー「俺の攻撃に、どれだけもつかな(笑)行くぞ?」
トミーが麗牙に襲いかかった。
戸田公園駅の方から放たれる、禍々しい巨大なオーラに、いつもの池のほとりでエロ本を読んでるセノウが気付く。
セノウ「(!!?……この町にこんな禍々しいオーラを放つ者がいたのか……)」
セノウはエロ本を見る手を止めた。
セノウが真顔になっているのを見て、赤音が言う。
赤音「♪どうしたの〜〜〜?セノウさん(*´ω`*)いつになく真剣な顔でぇ♪好みのエッチなお姉さんでも居た?(笑)」
セノウ「え?ち、違うよ(笑)ちょっと野暮用思い出したんだよ♪」「だから、ちょっと出かけてくる!」
セノウはとりあえず禍々しいオーラの出どころに行ってみることにした。
赤音「……ふぅん……ま、あたしだって、妖怪の端くれ♪この危険なオーラは気付いてるよ(ノ´∀`*)危なくなったら逃げてね(*´ω`*)セノウさん(ノ´∀`*)」
赤音は全て解ってるかの様に言う。
セノウ「……(笑)善行値もたまってるから、そんな無理はしないよ(*´ω`*)」
赤音「♪今月は頑張ったもんね♪(ゝω・´★)」
セノウ「あぁ(笑)じゃ、ちょっと行ってくる」
セノウは戸田公園駅に向かった。
一方、ゆうちゃんの家[
ナナ「モモちゃんどこに行ったのかなぁ(~_~;)」
ココ「麗兄ちゃんの後を追いかけたんだよ(///ω///)♪」
ナナ「相変わらず、あぐれっしぶぅなんだから(笑)」
ココ「きっと今頃、麗兄ちゃんと美味しいものでも、食べてるのかも(*´ω`*)」
ナナ「それって、デートってやつじゃない?(ノ´∀`*)素敵〜〜〜♪」
巨万ファイナンス店内、トミーの攻撃に重傷をおった麗牙が意識朦朧としている。
モモ「うわーーーん!!!やめろよーー!麗兄ちゃんが死んじゃうだろーーっ!!!」
豪 閑馬に押さえつけられているモモがジタバタ暴れながら叫ぶ。
トミーが言う。
トミー「(笑)良いこと思いついた(# ゜Д゜)おい!お前ら♪」
トミーは店の片隅で書類を整理している、元[的場夫妻]に向かって陰険な笑顔で言う。
トミー「お前ら、そのガキ殺せ(笑)」
麗牙「………ッ!!!!!」
麗牙は動けない。それどころか絶命まで、あと数秒。
モモ「父ちゃん?母ちゃん?どうしたの?恐い顔してるよ?(。>д<)何するの?」
麗牙「(くそ………!意識が霞む!………なんとか……しないと………モモちゃんが……!)」
麗牙は息絶えた。
トミー「(笑)ん?なんだショーを見る前に死んだか(笑)」
トミーが言った直後、麗牙の身体が消えた。
トミー「!!消えた?なんだ?ただの妖怪じゃなかったのか(# ゜Д゜)?」「まぁいいや、さっさとそのうるせぇガキを殺せ!!」
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