Answer04

■結果説明■


 文章力とはなにか?

 正解は読む人の主観によるので、間違いではなければ問題なく、絞ることはできません。

 ここで論じているのは、回答の内容よりも手法であって、例文をネット上から引用を行うことにします。


 最終防衛ライン3 文章力を構成する6つの能力 (lastline)※敬称略

 http://lastline.hatenablog.com/entry/20071101/1193904524



○語彙力

 ・言葉の使い方、選び方。

 ・たくさんの言葉を使っていることが望まれるが、必要に応じた言葉を選び出せるか。

 ・言葉の微妙なニュアンスの違いを感じ取ったり、言葉遊びをできたり、語感で韻を踏んだり。

 ・最も効果的な言葉を選び出せる能力。


○表現力

 ・言葉の組み合わせ方、文の作り方。

 ・装飾力も含む。必要に応じて華美にしたり、質素にしたり、テンポを持たせたり。

 ・基本的な文法なども含まれる。

 ・文をしっかりと形成できる能力。


○構成力

 ・文章全体のバランス。過不足なく説明できているか。

 ・文の順番や、筋道を立てて説明できるか。

 ・それぞれの文・センテンス。章の関係を把握できるか。つまり、文章の空間把握。

 ・文章により論旨を伝え納得させる能力。


○説得力

 ・創作系ならば、リアリティとも。

 ・文章の論旨が納得・理解できるものであるか。

 ・読者に、著者の言いたいことが伝わっているか。

 ・文章により論旨を伝え納得させる能力。


○魅力

 ・文章の無いように新規性・創造性があるか。

 ・先を読ませる文であるか。読みたくなるような文であるか。つまり、読者を惹きつける文章であるか。

 ・文章自体からにじみ出てもいいし、著者の個性がにじみ出てにいい。

 ・ある種のカリスマ性とも言え、著者がパーソナリティに依存する個性とも言える能力。


○生産力

 ・執筆力とも。

 ・文章を量産できるか。

 ・テーマに沿った、他者から欲求された文章を書くことができるか。

 ・文章そのものを生み出す能力。


 記号○・を除外すると、577文字です。


 さて、文章は一般的に、短いほうがいいとされています。適切な説明がされているのが当然ですが。

 最初から重複表現を除外するのは当然として、それ以上文章を短くするには、読者さんの理解力を想定して、作者さんがどこまで妥協するか、です。


 上記文章は、きっと書かれた方が思いつく全てを編集して、箇条書きにされていると思います。

 ここからさらに編集していきましょう。方針はいくらでもありますが、仮に最も大事と思われることを抜き出していきます。


Q.文章力とは?

A.最も効果的な言葉を選び出せる能力、文をしっかりと形成できる能力、文章により論旨を伝え納得させる能力、著者がパーソナリティに依存する個性とも言える能力、文章そのものを生み出す能力。それらを複合的に言う。


 これで100文字ちょうどです。

 更に短くしていくと。


Q.文章力とは?

A.言葉を選び方、文の形成、文章で納得させる能力、著者の個性、文章を生み出す能力。それらを複合的に言う。


 50文字です。


 読む人が『簡単に言えることではない』という認識を持っている前提で省略するならば。


Q.文章力とは?

A.語彙力・表現力・構成力・説得力・魅力・生産力。


 23文字です。


Q.文章力とは?

A.文章力である。 


 7文字です。

 これを正解とする人いないでしょう。

 しかしアイディアとしては存在します。『言葉にできないことなので』という、もっともらしい説明もできます。

 『言葉にできないことを言葉にする』のが作家の本分なので、本末転倒ですが。


 この辺りは実際にやってみて、ご自分がどこまで可能か、確かめる以上の意味はありません。



■改善■



 いえ、やっぱり改善しなければならないってわけでもないですが。

 だって作者さん、作品・作風次第ですし。 

 『文章は短いほうがいい』という前提も、面白いかという問題と比べれば小さなものになります。長い文章が雰囲気出せるなら、そうしたほうがいい場面はあるでしょう。


 ただ、『やらない』と『できない』は違います。

 前者は手法が選択できる上級者であり、後者は選択もできない素人ということです。

 それを踏まえて尚、文章力がなくても問題ないという方は、進歩しないでしょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る