お題は『「髪切った?」「あの頃みたいに笑えない」「本当は、大好き」という3つの台詞を盛り込んで、甘いお話を創ること』です。
「髪切った?」
廊下で彼に尋ねられた時、私はただ頷き、逃げるように去った。
喧嘩ばかりしていた私たち。でも、
「彼女のこと、本当は好きなんだ」
彼の会話を盗み聞きしてしまってから、私は変だ。
「何も知らなかった、あの頃みたいに笑えない」
真っ赤になった顔を、私は両手で押さえた。
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