第15話 部下の兵士

私の部下の兵士はロシア人だが、このたびの帰国が一時帰国にすぎないことに不満をもっている。永久帰国にならないものかと。巨大軍事ロボットに乗るロシア兵のところに私は手動二輪車で近づいた。何とかしてやろうと思う。私の上司は日本人で、私たちの計画をききつけ、それを上層部に報告した。反乱がはじまった。サングラスをかけた兵士がおもちゃの光線銃みたいなものを取り出し、光らせた。砂漠にあるタージ・マハル廟や巨大な仏教寺院が爆破する。といって音はせず、砂の城のごとくさらさらと崩れてゆく。こちらへの攻撃の番だ。神社内には木漏れ日が漏れている。私の隣りには年上の女性兵士がいて教えてくれたが、非人道兵器が禁止され人道的な、「物語のある」兵器が開発されたという。ジープから円盤状のカッターが発射され、女性兵士の脊髄を痛めつけ歩けなくし、時間をかけて切り刻んでゆく。私も逃げたが時間の問題だろう。

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