第7話 文化セミナー
子供を売り買いした親たちのニュースがこのところ流れている。私は文化センターに出かけた。文化セミナーに出席するためだった。私は、流行作家がいたので声をかけた。彼は新作小説を手にもっている。この作家の作品はミステリーだったが彼によればそれはミステリーではないとのことだった。そこで、今回の作品について尋ねると、ミステリーだという。しかも、本格ミステリーだと。私たちの前の席の女性もその小説を読んでいた。流行作家によれば、最初の一文字で、どういう結末かわかってしまうミステリー小説なのだという。窓の下には、文化セミナーの講師が自動車で女性をむかえにいくところが見えた。しかし、引き返すときその車が崖から落ちた。その瞬間をわれわれみんなは目撃してさわぎになった。しかし、女性は、郵便局の車に乗ってやって来て無事だった。教室に女性があらわれ、みんなはよろこんだ。流行作家は黒板に絵を描いた。これは何かときくので、ストーブかというと、そうみえるだろうがここは何かという。哺乳瓶が消毒されているところらしい。流行作家は大きな鍋の中に食材を投入しはじめた。私にも入れろというがデザートがまじっていたのでそれは今食べることにした。マンゴーやクリームが塗られたバナナを口にほおばる。
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