第6話 浮浪児

私は二階の洋間にいる。祖父の本棚をながめる。祖父は佐藤栄作首相やアメリカ軍人などと面識があった。その関係の本が多い。気づくともう暗くなっていた。裏の畑の中を懐中電灯でてらすと、浮浪児がうずくまっている。光でてらされると浮浪児は猫のように逃げ出した。また来たのかというところだ。浮浪児はうすぎたない洋服を着ている。さて、私はガールフレンドと食堂に入った。ガールフレンドがよそ見をしているとき、私の抜いた鼻毛が彼女のごはんにふりかかった。彼女のマイ茶碗であり私のと交換はできない。私はすきやき味のふりかけを自分のごはんにかけ、暗にふりかけをかけるようにうながす。彼女は鼻毛の存在に気づいたようだった。そこで私は外国人に話しかけられた。何を言っているのかガールフレンドにきくと、「あきらめるな」といっているという。バスケットボールの試合でブザーが鳴っているときにカゴに入ったのは点数となり逆転できるからだ。ブザーが鳴っている間にも鉛のように重い選手を支えるため人間たちがスクラムを組んでボールがカゴに入るのをサポートするはずだ。

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