その四 亀の甲より歳の功
●シーンプレイヤー:源八
桜花の街は戒厳令の中、静まり返っていた。
大通りにも人影は見えず、誰もが息を潜めているのだ。
新たな皇……果たして、それは歓迎すべきか否か。
人々は皆不安がっていた。
GM:じゃぁ、alpha2の番。ゲンパチさんいくよ。
alpha2→源八:あい。
GM:えっと、街は……ほら、あれだ。えっと……出禁*?
一同:出禁(爆笑)。
いぬい:ど・う・し・た?(笑)
GM:じゃない。あれ、戒厳令! 戒厳令って言いたかったの!
(素で言ってしまった辺り、業が深いかもしれん)
GM:コホンッ、えっと、街は出歩きが禁止されてしまっています。
ソフィア:あぁ、確かに出禁だ。ある意味。
いぬい:出禁っていうか、寧ろ逆だな(笑)。
源八:まぁ、街は寂れているってことじゃな。
GM:で、源八さんところに若い衆が集まっています。
「まったく、この国はどうなっちまうんだ……」
「益荒男様が皇になったら、俺達住民だってどうなるかわかったもんじゃねぇぞ」
「いっそ、皇族を倒して……」
若い男達が口々に不安を募らせていく中。
源八:「まぁまぁ、そう突っ張るでない」
GM:その一言で、若者達は静まり返る。まさに鶴の一声。
いぬい:あぁ、源八様!
ソフィア:でも俺、もう我慢できないっすよ。
カヤツ:そうそう! やっちゃう!?
源八:なんか、若者増えてる*んだけど(笑)。てか、PL発言で悪いけど、これからどういう方向にしたらいいの?
GM:まぁ、住民達をまとめておいて、源八は皇女を助ける流れになればOKだよ。
源八:おっけー。えっと奥さん*もここに居る?
GM:居るね。えっと、「まぁまぁ。皆さん、これでも飲んで落ち着いてくださいな」と小春さんが皆にお茶を出しますね。
源八:よし、じゃぁ……「おぬしらの言いたい事はわかった。確かに、益荒男は気に入らんが……。まぁ、何。ここはワシにまかせておけ。若い勢いも良いが、こういう事には年の功じゃ」
カヤツ:おぉ! ちょっとちょっと、なんか貫禄あるぅ!
いぬい:さすが、源八さんやー!
源八:「では、ワシが話しをつけてきてやろう!」
GM:んじゃ、奥さんがカチカチと石を打って送り出し*てくれますよ。「あなた。無事の帰りをお待ちしております」って。
源八:じゃぁ、見送られて外へでて行く。
GM:さて、ここでシーンを切ってもいいんだけど……ちょと、つづけよう。
源八:お?
GM:源八が通りにでると、人の姿はありません。しかし、暫く行くと、ふと背後に気配が。
源八:「何者じゃ?」と視線だけ振り返る。
GM:「花之宮源八殿とお見受けいたす。我らは宮中のあるお方の使いにございます」
源八:お? ここかぁ? (ターニングポイントは)
GM:ちなみに、いつのまにか――。
カヤツ:周りを囲まれている。
GM:(ま、まっつんが台詞取った~)「我が主人があなた様に話したい事があると申しております。どうぞ、ご同行を」
源八:「ふん。とても頼みごとをする姿勢には見えんがなぁ」
まつん:うわぁ、強キャラっぽい!
源八:「だが、話くらいは聞いてやろう」ってな感じでついてくよ。
GM:は~い。ありがとー。
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■GMのツッコミ
*出禁
ノーエントランス。領域を司るオルクス能力者。ちなみに4Dでファンブルする程度の能力。
*若者増えてる
皆さんなんで、こういう下に潜るキャラやると生き生きするんですかねぇ(笑)。
*奥さん
小春さん。エルダナーンなので老年の源八さんとならぶと親子か孫かと言うようにも見える。あらあらうふふ系奥方らしい。NPCはPLからの要望で色々と変更するのが私のマスタリング。
*石を打って送り出す
時代劇によくあるあれ。危険を伴う仕事をしている主人の無事を祈願する意味合いがあるとか。
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