第4話

私の脳裏にうかんだのは、柔らかそうな二つのふくらみ…



そう…緑川姫香だ…!!



井戸の掃除してたからしばらく忘れてたけど…

そうだよ…緑川姫香のことがあったんだ!



「ぢ、ぢぐじょーーー!

私は絶対負けないぞ~!!」



風呂の中に、私の負けず嫌いな叫びが響き渡った。

ふと落とした視線の先には、とても控えめな私のふくらみ…



(ふ、ふんっ!なにさ!

女のレベルに、胸の大きさなんてまったく関係ないっっ!

でかけりゃ良いってもんじゃないんだぞ!

あんなに胸が際立つぱつぱつの服を着るあたりが、あからさま過ぎて却ってさもしいってもんだ。

どんだけでかさを強調するんだよ。

あ…そうだ…!きっと、緑川姫香だって、パット入れて寄せて上げてるに違いない!

そうだ!これからは私もパットを二枚ずつ入れよう!

そしたら、緑川姫香と同じくらいになれるはず…)



突如浮かんだ素晴らしいアイディアに、私はひとりほくそ笑む…



(そういえば、マカロン…

自分で作ったとか言ってたけど、きっとおいしくないんじゃないか?

ああいうタイプは、お料理系はへたくそだって相場が決まってる。

風呂あがったら早速食べてやろうじゃないの!

食べて笑ってやるんだ!)



そう思うと、なんだか少し気持ちが上がった。

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