読書感想文『百花宮のお掃除係 4』感想(ネタバレ)

 今回も面白かったです。

 相変わらず『追加要素』の加え方が上手いと思いました。


 WEB版を読んでいても書籍版を読む価値がある。

『WEBと書籍の関係性の一つのお手本』のような作品になってますね。


『お手軽に楽しむ』だけならWEB版でも十分なのですが、『もっと楽しみたいならば書籍版を買うと楽しめますよ』みたいな感じです。よっ、商売上手(笑)


 もともとが小さなエピソードの集合体みたいな物語なので、新しいエピソードを追加しても『違和感』が少ない作品となってます。書籍化に向いている作品と言えるでしょう。


 ただ今回は『一つの大きな物語』となっているため、追加されたエピソードの分だけちょっとテンポの悪さがありました。前編と後編に分けたということもあり、『物語の流れ』に少しだけ違和感を感じました。


 それでも『マイナス』よりも『プラス』の方が大きい『追加要素』なので問題はないと思います。WEB版が好きな人は書籍版を買えばより満足を味わえるでしょう。


 個人的に一番良かったのは最後の『書き下ろし短編』ですかね。WEB版では描かれていないキャラクターたちの一面が描かれているので、彼らの印象が大きく変わりました。


『海賊退治』がきちんと描写されたのも良かったと思います。

『残酷なシーン』の部分の『配慮』に関しては難しいところですね。


 まあ、現代的な価値観だと残酷過ぎたのかもしれませんが、物語上の時代や設定を考えるならばWEB版の展開の方が正しかったとは思います。『禍根』になるようなものはなるべく残さないだろうし。


 もっとも『禍根』にすらならないからこそ見逃されたとも言えます。

 この辺りは読者によって反応が異なる部分かなーと思われ。


 まあ、全体的に見ればやはり『良い書籍版』だと思います。

 他の作品もこれぐらいやってくれればどんどん買っちゃうのですががが。


 ただ本来『改編(追加)』というのは難しいことです。作者様に実力があるというのもありますが、この作品自体が『改編に向いている』というのが大きいかと。

  

 あるいは始めから書籍化を考えて追加できる『余白』を残していた可能性もあります。どちらにせよ作者様の『感覚』が優れているのは確かでしょうねー。


『そのエピソードを追加すれば面白くなる』という感覚が重要ですからね。

『どの要素を使ってどういう話を書くのか』ということが大切なのです。 


『知識チートで化粧品を作る』という展開を思い付くのが重要なのではありません。

『その要素でどんな物語を生み出すのか』ということが大切ということです。


『物語の種』自体はどこにでも転がっています。

『それをどう膨らませるのか(見せるのか)』というのが作者様の力量になります。


 それが上手い作者様の作品は安心して読むことができますね。

 逆に膨らませるのが下手だと『勿体無いなー』という感想になり易いです。 


 この作品に関しては『安定感』を感じますので次も購入予定です。

 発売が楽しみな作品が増えるというのは良いことです(にっこり)


 でわでわ今回はこの辺で。次の予定は決まってますが、ちょっと難しい内容なので時間がかかるかもしれません。見終わった勢いでがーと書ければ良いのですが(汗)


 でも、忙しいので予定は未定です(大汗)

 いや、読みたい本が多くて時間ががが。


 アニメも見ないといけないし、ドラマも見ないと、映画も見ないと。

 スマゲーもやらないと、ゲームもやらないと、ガンプラも作らないと。


 やること多過ぎてゲスゲス。

 楽しいのは良いことですが、マジで時間が足りません。


 まずはSDクロスシルエットの真ゲッターから作るかな。 

 値段的にはお手ごろですし、スパロボ感のあるキットなので悪くはありません。


 いや、高いのも欲しいんだけどね。

 そこまで手を出すと限がないという蟻地獄。


 二万とか四万とかふつーにいっちゃうからなー。

 その分凄いカッコいいですが、そこまでは嵌れないなー。


 でも、平気でぽんと買う人がいるという現実に驚きです。

 小生の場合はその分『本』を買っちゃうので無理です。


 自分の中心は『物語』なのでそれ以外にはなかなか金を出せないわけです。

 プラモを作るのもそこにある『物語の再現』だったりします。

 

 でわ、違う話になりそうなので今度こそ本当に終わりです。

 マター。


<中華風はお好きですか?>   

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