ドラマ視聴『コタキ兄弟と四苦八苦』 感想(ネタバレ)
愛すべき『馬鹿』たちの物語でした。
とても素晴らしかったです。
こういうドラマを見ると、日本のドラマはけっして海外に負けていないということを認識しますね。こういうどうしようもない不条理を真正面から書けるのは、日本ならではかもしれません。
生きるということは『苦しみ』である。
でも、そこにあるのは『苦しみ』だけじゃないよ。
このシンプルなメッセージが物語を通して心に突き刺さります。
かつての『苦しみ』が少しだけ自分に優しさを分け与えてくれる。
どうすることもできない『苦しみ』すら時の流れが少しだけ和らげてくれる。
主人公である『コタキ兄弟』は馬鹿で間抜けで無知ですが、それでも彼らは苦しんだ分だけ優しさを持った人間なのです。どうすることもできない悲しみを抱えながら、それでも生きてきた人間なのです。
彼らの優しさは見当違いなことが多いですが、それでもその優しさが誰かと繋がっていきます。そして、様々なことを経験した彼らもまた自分の中の苦しみと向き合い、それを受け入れていきます。
たぶん何も解決はしてません。
これからも彼らの『苦しみ』は続いていきます。
それでも彼らは生きていくのです。
自分たちの『苦しみ』を受け入れながら。
けっして思い通りにならない人生を過ごしていくのです。
いやー、素晴らしいドラマでした。
一言で良さを表現できないのがとても日本的な気がします。
最後まで秘密を抱えたまま終わるのも良かった。
そこでバレないからこそ、何とも言えない感情が込み上げてくるのです。
一番面白かったのは『死苦』かな。『コタキ兄弟』の馬鹿っぷりが全開で『ああ、こいつら馬鹿なんだなー』と優しく笑える回でした。
馬鹿じゃなければあんな行動はできなかったでしょう
そして、その馬鹿たちを思い出して、彼女は少しだけ笑ったのだと思います。
『老苦』も良かった。どうすることもできない家族が、どうすることもできないまま、どうしようもなく、ただ現実を受け入れ、少しだけ変わっていく。
そこにあるのは『苦しみ』だけだったとしても、それを受け入れることができれば、昨日とは少しだけ違う明日を迎えることができる。前へと進むことができる。
いやはや、面白かったです。
歌も良かったね。ED曲も上手くドラマを盛り上げてました。
最近ではこういうドラマも減少傾向なので貴重品です。
まあ、喜ぶ視聴者が小生のような変人だけだからかもしれません(汗)
『最後から二番目の恋』とかも小生は好きでしたが、カクヨムに来ている人でどれだけ知っていることやら。派手な展開だけが物語の肝では無いのですよー。
うーん、スペシャルドラマとかで続編を見たいけどやらないかなー。
いちおう伏線は残ってるけど、そこまでやると蛇足になっちゃうかなー。
『滝藤賢一』氏繋がりで『俺のダンディズム』も素晴らしい作品ですね。
『これをドラマで放送できるテレビ局があるとは』と当時驚いた記憶があります。
ドラマって面白いんですよ。
面白いドラマって作れるんですよ。
本当は。
それと同じようにつまらないドラマが作られるのにも理由があります。
そして、そういうドラマが放送されるのもまた事実です。
でも、視聴者も馬鹿では無いのでそういうドラマが連発されれば、そりゃテレビから離れますよ。『バラエティ』も深夜からゴールデンに移った途端につまらなくなったら打ち切られますよ。
一人下手な役者がいるだけでドラマ全部がぶっ潰れることも珍しくありません。『警視庁・捜査一課長』の『塙宣之』氏の初期の演技なんてぶっ飛んでますよ(笑)
いや、あの喋り方が癖だったんでしょうけど、聞いてる方も『お笑い芸人』だから許せていた部分もあるでしょう。あの頃に比べると今はかなり上手くなってますね。
逆に演技が上手すぎて一人だけ浮いてるバージョンもありましたね。『トレース 科捜研の男』の『船越 英一郎』氏だけ演技が激しくて最初の頃は浮いていた記憶があります。
あれ?
あのときは『千原ジュニア』氏の演技が下手だったんだっけ?
『お笑い芸人』も演技が上手い人と下手な人で二極化する傾向がありますね。
小生は『バカリズム』氏の演技は好きです。
『架空OL日記』も好きだったなー。
映画の方は見てねえな。まだレンタルされてないんだっけ?
という感じでドラマの話はまだまだありますが、今日はこの辺りで。
こういうときだからこそ『小生のお薦めドラマ』とかやってもいいですね。
問題なのは小生の記憶がぽんこつなので、なかなかドラマのタイトルが思い出せないことです。ネットで調べるのも一苦労です。(爆)
役者の名前も出てきません(汗)
顔だけしか思い出せない記憶力に意味はあるのでしょうか?
まあ、一番最初に紹介するのは『鬼平犯科帳』なのでそこは大丈夫です。
『鬼平』は素晴らしいですよ。海外にも紹介したいぐらいです。
では、またそのうち。
<完>
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