FGO『レディ・ライネスの事件簿』 感想(ネタバレ)

 悲しみも。

 苦しみも。


 在ったことすら無かったことにして。

 全部忘れてしまえば救われる。


 どんな絶望だって、いつか忘却が癒してくれる。

 悲しい過去など必要ない。


 システムのように無駄な記憶は書き換えよう。

 最適化されたプログラムは最大効率で動き出す。


 ああ、なんて効率的な考え方。

 ああ、とても単純な生き方。


 無知な子供のように、優しい誰かに守られた人生。

 きっとそれは『楽』だろう。


 だが、人はそれを良しとはしない。

 嘆き、悲しみ、苦しみ、怒り。


 負の感情が人間を苛む。

 もう死にたいと心が叫ぶ。


 それでも在ったことを無かったことにはできない

 

 感じたものがある。

 知ったことがある。

 

 共に戦った仲間がいる。

 立ち塞がった敵がいる。


 救った命がある。

 散った命がある、

 

 そして、託された想いが今も胸に残っている。


 それを『苦しいから』と捨て去るなどできやしない。

 誰かと共に過ごした日々を忘れたくはない。


 例えその結末が『別れ』だったとしても。

 確かに『彼ら』はそこにいたのだから。


 幸福も不幸も全てを抱え。

 託された明日を生きていく。


 それが残された者の義務なのだから。


――――


『ライネス』は可愛い。

 完(笑)


 上の文章を全て台無しにするようなオチです。

 でもね、まあ、原作から好きなキャラクターなので仕方がない。


 久しぶりに出るまでガチャを回して、大爆死したのも仕方がない。

 溜め込んだ『無料石』全部ぶっ飛んだわ。


 今回はすり抜けどこじゃねー(爆)

 そもそも『星5』が出ない。


 最終的には召還成功しましたけど、こんなに出ないのは確か『二回目』だったかな。『無料石』を大量に使ったので『最高課金額』にはなりませんでした。ぎりぎり致命傷です(汗)


 ガチャは悪い文明です。

 でも、誰かが爆死するから『FGO』の予算が増えるわけです。


 誰か一人の爆死がみんなのためになっている。

 良い話ですね(笑顔)


 というわけで今回のテーマは『記憶』です。

 人間の記憶なんてくそ曖昧です。

 

 例えば学生時代に『虐め』をしていた人間がその記憶を忘れることなんてよくあります。その人の中で『都合の悪い現実』が無くなっているわけです。


 そういう人間はたくさんいます。

 なぜなら、そういう生き方は『楽』だからです。


 もしかすると、その生き方は人間に必要で完全に否定することは難しいかもしれません。人間は弱いです。たった一つの記憶を忘却できないがために、前に進めない人も大勢います。


 それでも記憶から消してはいけないことがある。

 辛くても、苦しくても、それを抱えたまま生きなければならない。


 そもそも人間の人生なんて悲しいものです。

 その終わりは全て『死』です。


 でも、人生の終わりが『死』だったとしても、その過程は『死』だけではない。

 それが『FGO』のメインテーマの一つです。


(というか『Fate』という作品のテーマそのものでしょう)

(無かったことにはできないというのも『Fate』のテーマです)


『英雄』となって語り継がれる人々はその象徴でもあるのでしょう。それは『反英霊』も同じで、良いも悪いも含めて『人類史』に刻まれていく人の生き方。


 そして、悲しい記憶が人を未来へと進ませる原動力になることもあります。

『永久凍土帝国 アナスタシア』のときのように。


 それが『神』でもなく『システム』でもない人の生き方。

 彼らからして見れば愚かで滑稽かもしれませんが、それが『人』です。


 賢くないからこそ『可能性』を秘めているというのも皮肉ですね。

 不可能を超えて先へと進むという偉業を成し遂げられるわけです。


 あまり『効率化』を図りすぎても人は滅亡への道を辿るというお話。『楽』な生き方の方が幸福には近いですけど、それと『満足して死ねるか』というのは別問題なわけです。終わり。


<死せる孔明(笑)>

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