『Marvel’s Spider-Man(ゲーム)』(ネタバレ)

 結論:ちょー面白かったです。


 最初に結論を書くという斬新な始まり方で始まる今回の感想。

 何かすげー売れてるらしい『Marvel’s Spider-Man』でし。


 小生は『アメコミ』をほとんど読まないので、『スパイダーマン』に関しての知識も映画で見たぐらいの知識しかありません。そんな小生が書いた感想と言う点にご注意ください。


 さて、このゲームを一言で表すなら『スパイダーマンごっこ』をするゲームです。

 まるで自分が『スパイダーマン』になったかのように活躍できる。


 このゲームの面白さはそこに集約されると思います。うっとうしいと評判の『QTE』ですら、このゲームでは自分が『スパイダーマン』と一体化したような感覚を得ることができます。

 

 移動しているだけで楽しいという感想が多いように、最後まで移動しているだけで楽しいゲームでした。


 戦闘もまるで自分が『スパイダーマン』になったように戦える。操作自体は簡単なので、後は『どういう風に戦いたいのか』というのを追求していくゲーム性です。


 慣れない内は難易度が高く感じますが、慣れてくると『自分の思った通りに戦える』ようになって雑魚との戦闘ですらまったく飽きませんでした。


『ボス戦』もミニゲームに近いような戦闘ですが、『スパイダーマンごっこ』をするという意味では問題ありませんでした。


 プレイした感覚としては『バットマン アーカムシリーズ』に近いですね。

 あちらの方が『重厚感』がありますが、『爽快感』はこちらの方が上かと。


 どちらが上ということではなく、両方とも原作の雰囲気を生かしたゲーム性なので両方とも素晴らしい作品です。論争してはいけませんよ(笑)


 では、次に小生が重要視する『ゲームシナリオ』について語りましょう。近作の物語は『ゲームオリジナル』で、『アメコミ版』とも『映画版』とも設定が違うらしいです。


『アベンジャーズ』が存在する世界観(たぶん)で、『スパイダーマン』が八年ぐらいヒーローとして活動をした後の物語です。大人になってきた『ピーター・パーカー』の物語という感じです。


 そんな『スパイダーマン』を最後までプレイし終えた小生の感想は、


『今まで見たスパイダーマンの作品の中で一番面白かったです』


 映画ではなくゲームだからこそできる密度の濃い展開。

『ムービー』も素晴らしく、猛烈に興奮しながら見てました(笑)


 ゲームとして楽しみながら『超大作のスパイダーマン映画』を見たような感じですよ。個人的な好みとしては『ピーター・パーカー』が『一人前のヒーロー』になっているというのがとても良かったです。


 相変わらず貧乏ですし、私生活も恵まれていませんが、それでも『ヒーロー』を続けることの価値をしっかりと持っているのが今回の『ピーター・パーカー』です。警察に相棒と呼べるような存在までいます。しかもかなり強いです。


 だからこそ彼の言葉や行動に重みが感じられました。

 彼はヒーローであることを選び、ヒーローでありたいと願った。


 ラスト付近の叫びなんてすごく胸が痛かった。

 

 真のヒーローは『スパイダーマン』じゃないから。

 だから『ピーター・パーカー』としての彼はそんな人々の手伝いをしていた。


 そういう意味では今回のテーマは『自立』かもしれません。


『スパイダーマン』が真のヒーローになるための。

 一人では立ち向かえない敵と戦うための転換期。


 子供としての自分を失い、大人としての自分を得るための試練。

 

 そんな物語だと感じました。

 もっと語りたいけどネタバレが過ぎるので禁止しまーす(汗)


 後はヒロインである『MJ』との関係もちょうど良いぐらいだったかなーと思います。お互いに依存しすぎないので、彼女を捜査するパートも楽しくプレイできました。


 いやー、ほんとに面白いゲームでした。

 最初から最後まで面白かったです。


 ということで、ここからは悪い点を書きマース(笑)

 完璧なゲームは存在しネーよ小生です(爆笑)


 まずは『操作性の悪さ』普段は気になりませんが、『ドローンチャレンジ』で細かい操作をしようとすると操作性の悪さが目立ちます。自分から操作性の悪さを露呈するようなミニゲームを入れるのはどうかと思いました。


『シナリオ面』では『スパイダーマンの誕生秘話』が省略されているので、まったく『スパイダーマン』を知らない人は意味が分からないかもしれません。あくまでもある程度の知識がある人向けのシナリオですね。


 しかも今回の物語で解決していない問題も多く、おそらく『続編前提』だと思われ。ある登場人物のその後なんて語られず終わりますし、『最終的にどうなったのか』という部分もあいまいです。


 たぶんわざとだと思いますけど、不自然な終わり方になってしまいました。

 アメリカンはいつも中途半端に終わるドラマばかり作るんだから(ぷんぷん)


 そして、このゲームの最大の欠点は『スパイダーマンごっこに興味が無い人は面白くない』という点でしょう。当たり前かもしれませんが、好意的な感想と批判的な感想の境はこれです。


 戦闘も『スパイダーマンごっこ』を楽しめないと単調で面白くないかと。

 評判になり過ぎた結果、『つまらない』という方が増えるでしょうね。


『シン・ゴジラ』のときと同じ現象でしょう。それが好きな人が見に行けばいいのですが、話題性だけで見たりすると面白くないというあれです。


 最高の『スパイダーマンごっこゲーム』なのは間違いないのでDLCも楽しみです。日本も『仮面ライダーごっこゲーム』とか出せばいいのにねー。へーんしん。


『バトオペ2』も『ガンダムごっこゲーム』としては面白いですよ。

 開発と運営の頭が『クソ』ですけど(大爆死)


 その話は何れの機会に。

 

 でも、このゲームをやってて思うことは『スパイダーマン』を批判する声にも一理あるなーと思いました。空から『スパイダーマン』が落ちてきたらそりゃ迷惑ですよ。下に人がいたら死にますよ(マジ)


 ゲーム内でも『スパイダーマンに車を壊された』という人もいたりして、まあ、そりゃ、怒るよねと。もっとも死人が出ていないという設定なのでぎりぎりセーフですが、彼がいることで助かる人もいれば、巻き込まれる人もいるという複雑なお話。


『JJJ』も少しだけ正しいことを言ったりしますが、あれは基本的に偏見報道なので駄目な例ですね。結論ありきで報道はしていけないという反面教師になってますな。


 まあ、結論ありきじゃない報道が今の世の中どれだけあるのかって話ですけど。

 怒られそうなので撤退(笑)


<年間ベストの一本ですな>

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