小生小説講座『インパクト効果(初期))』

 うんげらぼんげら。

 ちょりちょりちょらげー。

 すらってらっささー。


 ぐるんもんぐらぁ!












 さて、これが『インパクト効果(初期)』です(笑)

 読者の皆様方はこう思ったでしょう。


『なんだこれ。意味が分からないから続きを読もう』と。


 最初に読者の興味を引き付け、続きを読ませようとするのが『インパクト効果(初期)』の使い方です。特に『信頼と実績』が無い作者様にとっては効果の高い武器となるので覚えておきましょう。


 まあ、今回小生の使用した『例』はあまり実用的ではありませんけど(汗)

 最初に意味不明な文章を書くという『コメディ小説』などで使用する手法です。


 アニメの一話で時間を先送りにして『戦闘シーン』を入れたりするのも、この『インパクト効果(初期)』の応用です。アニメは『一話切り』と呼ばれるハードルがあるため、最初の一話目で視聴者の興味を引く必要があるわけです。


 さて、この『インパクト効果(初期)』というのはいろんなやり方があるため、一概に説明できる技術ではありません。


 例えば『この素晴らしい世界に祝福を!』では『トラック転生』という要素を逆手に取り、『トラクター転生』という展開を読者に叩きつけました。


 当時この作品を読んだ読者は『この作品は他の作品と違う』と衝撃を受けたことでしょう。まあ、いろんな意味で(笑)


 作品そのものではなく、題名に『インパクト効果(初期)』を仕込むこともできます。カクヨムで有名な『オレオ』もその一つと言えます。題名の場合は『読んでみよう』と思わせれば勝ちです。


 ミステリー小説で最初に死体をどーんと登場させるのもこれです。

 そこから時系列的に遡ったりします。


 熟練者になると『何気ない会話シーン』だけでもこの『インパクト効果(初期)』を作り出すことができたりします。『あ、この作家さんは上手いわ。面白いわ』と思わせることができれば成功ですね。


 こんな感じでいろんな方法があるので、各自自分で勉強しましょう(槍)

 自分の体験したものを自分で言語化した方が上達し易いです。


 ここで書いているのは『小生の経験』の言語化ですからね。

『二三割ぐらい伝わればいいかなー』という気持ちでてけとー。


 面白くとも、つまらなくとも、最初はできるだけ多くの作品に触れることをお薦めします。『新しい発想』というのは垣根を越えた先から生まれることも多いですし。


 まあ、若いうちから『古典的名作』を読めとは言いませんけど。理解できる人は理解できると思いますが、読んでて眠くなるならその時点では読まなくてもいいかなーと個人的には思ひます。

 

『古典的名作』は今とは『面白さのベクトル』が違う作品も多いですので、面白さを理解できても流用できるかは難しいですし。


逆に言えば『今では体験できない面白さがある作品』なんですけどねー。

『カラマーゾフの兄弟』も続編が読みたいと思うほど面白かったです。


『モンテ・クリスト伯』は娯楽色が強い作品なので、文章に違和感を感じ続けなければ面白く読めるかなーと思います。『復讐もの』に興味がある方ならば、一度は読んでおくといいでしょう。構造的にも分かり易いですし。


 というわけで話は戻して、最後に『インパクト効果(初期)』の注意点を一つ。

 それは『失敗したときのダメージもでかい』ということです。


 この駄文の最初の文章を読んだときに、


『なんだこれ。意味が分からないから続きを読もう』


 という感想をわざと書きましたが、それと逆の感想を得ることもあります。


『なんだこれ。意味が分からないから読むのを止めよう』


 奇抜な『インパクト効果(初期)』を狙おうとすればするほど、外したときのダメージは大きいわけです。『下ネタ』とか『主人公の性格が変』とか嵌れば大きな強みになりますが、外したときは読者が去っていきます。


 そのことを理解したうえで効果的な活用を。

 ちなみに『インパクト効果』は他にも種類がありまして。


 今までの前提をひっくり返す『インパクト効果(後期)』

 中だるみを防ぐための『インパクト効果(中期)』


 という使い方もできます。ただこちらの使い方では『最初に読者を引きつけること』ができないため、それが発揮される前に読むのを止められるとまったく効果がでません。

 

 例えばゲームの感想で『最後までプレイしないと面白さが分からない』という作品がこの『インパクト効果(中期)』や『インパクト効果(後期)』を使用した作品です。


 逆に『最初は面白いけど、どんどんつまらなくなる』というのが『インパクト効果(初期)』だけしか使用していない作品となります。


 最初から最後まで面白いと言われるような作品を書きたいならば、場面場面でのこの『インパクト効果』を意識すると良いでしょう。


 この『インパクト効果』を利用するためには『ミステリー的などんでん返し』も有効なので、ミステリー作品を読むことも勉強になりますヨ。


『味方だと思っていた人物が実は敵だった』というのはありがちですが、『インパクト効果(中期・後期』のどちらにも利用できる要素なので便利です。その逆も。


 まあ、『インパクト効果(中期・後期)』はきちんと伏線を張って利用すべき部分もあるので、『インパクト効果(初期)』よりも利用が難しいかもしれません。


『どういう伏線を張れば、どう利用できるのか』というのも勉強と慣れなのでがんがれ。『読者との読み合い』でもありますので、更に難しいですがががが。


 慣れてくると『伏線から読者が何を読み解くか』を理解したうえで、更に『別の展開』を仕込むことも可能になります。読者の裏をかくためには必須の技能ですが、そもそも読者の期待に応えるのが基本なので、あまり急いで習得する必要はないかもしれません。


 長くなったのでまとめ。


『最初のシーンで読者に一撃食らわせろ』

『衝撃的なシーンを一番上に持ってくるのが簡単なやり方』


 今回はこの辺りだけ理解できればよかですたい。

 他にいろいろ書いたのは今後の伏線みたいなものです。


 まあ、回収するかはしりませんけど(汗)

 風呂敷を大きく広げるのも『インパクト効果(中期)』の手法です。


 たいていは回収しきれないんですけどね(爆死)

 伏線を回収しきらないで終わる作品も珍しくないので何とも。


 がんがれ。


<未完>

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