『うたわれるものシリーズ』 考察(超ネタバレ)

 自分の考えをまとめるためのメモ帳代わり。

 明かされている情報が少ないため、推測が多くなります。


 これが『正解』というわけではなく、あくまでも一つの考えとしてお読みください。まあ、いつも通りということで。


 よく考えると『完結編』が終わったのに大量の謎が残っている不思議(笑)

『うたわれるもの』シリーズは『自分で考えた答えが正解』みたいなスタンスですから仕方がありませんががが。では、どうぞ。




<うたわれるもの 完結>


 まず前提として、『うたわれるものシリーズ』は三部作で完結しています。

 つまり、作中での(大きな)問題は『全て解決している』ということが言えます。


『答えはすでにある』ということです。

 それと同時に『ウィツァルネミテア』の問題も解決していると考えます。


『うたわれるもの 二人の白皇はハッピーエンドで終わっている』


 というのが小生の考えです。

 これから先の考察もこれを前提に語っていきます。



<大いなる意思>


 作中では『運命』や『理』と呼ばれるナニカ。少なくとも『偽りの仮面』と『二人の白皇』という物語はこの大いなる意思によって『導かれた物語』です。おそらく『うたわれるもの(初代)』のときも介入していたと思われます。


『鎖の巫』や『ハクオロ』はその存在を感じ取っていたという節があります。

(たぶん『天子クオン』や『ホノカ』も)


『クオンがハクと出会ったこと』

『ウォシスが絶望し、ハクと出会うこと』


 作中の表現を見る限り、最低限でもこの二つが『大いなる意思』によって導かれた出来事であると推測できます。おそらく『帝』が『ハク』を見つけられなかった理由もこの辺りのことでしょう。


『運命の足音』という表現から『クオンが早々に戻ってきた』というのも『大いなる意思』の導きかと。おそらく複数の未来の中からある運命を導くのが目的と推測。


『ハクを大神へと進化させる』


『鎖の巫』の行動を考えるとこれが目的の可能性が高いです。ただ『人』として過ごして欲しかった二人は、最後の最後でその『運命』に逆らったわけです。その願いは残念ながら失敗に終わりましたが。


『ホノカ』が『ハク』のことを一度止めたのも、『人』でいられなくなることを知っていたという可能性があります。


『帝』が『大いなる意思』に気付いていたかは微妙。『ウォシス』への態度を見ると、気付いていなかった可能性が高いかなーと思います。



<大いなる意思とは何か?>


 さあ(爆死)

 

 いや、作中でまったく語られないので分からないのですヨ。

 ただ『ウィツァルネミテア』そのものではないことは確かです。


 この世界を縛る絶対的なルールや法則みたいなものかもしれません。

『天子クオン(黒)』はこれすら操ることができるみたいなことを言ってましたね。



<大いなる意思の目的>


 さっぱりさっぱり(笑)

 ただ『うたわれるもの』という世界が辿ってきた道を考えると推測はできます。


『なぜ『大いなる父』は滅びたのか?』

『ヒトが滅びなかったのはなぜか?』

『なぜ『術』と呼ばれる力が生まれたのか』


 おそらくは『進化の方向性』でしょう。

『大いなる父』は間違った方向に進んでしまったために滅亡したと推測できます。



<『うたわれるもの』という物語>


 基本的には『ウィツァルネミテアの物語』です。


『うたわれるもの(初代)』はいろいろあって暴走状態になった『ウィツァルネミテア』が封印されるまでの物語。


『うたわれるもの 2』は封印されてしまい機能不全となった『ウィツァルネミテア』という神(システム)を復活させる物語。


 但しこの二つの『ウィツァルネミテア』というのは別の存在と考えた方がいいでしょう。あくまでも『ウィツァルネミテアの力(人々の願いを叶える)』を持つ存在ということです。


 この二つの出来事には『大いなる意思』の介入があったと考えるのが妥当かと。

 


<ウィツァルネミテアとは何か>


 ぶっちゃけ分かりません(汗)

 これは『ウィツァルネミテア』と呼ばれるような存在が複数存在するからですね。


『ウィツァルネミテア(化石)』

『ウィツァルネミテア(アイスマン)』

『ウィツァルネミテア(白)』

『ウィツァルネミテア(黒)』

『ウィツァルネミテア(ハクオロ』

『ウィツァルネミテア(ハク)』


 更に『ウィツァルネミテア(化石)』が最初の『ウィツァルネミテア』という存在なのかも不明です。『アイスマン』と『白』と『黒』と『ハクオロ』はそれぞれのバージョン違いみたいなものなので、同じ存在と言えるかもしれません。


 かつては『来訪者』と呼ばれていたらしいので『別のどこかから来た存在』という可能性が高いです。そして、何かがあって最終的には『ウィツァルネミテア(化石)』という存在が取り残された。


 用語集から推測すると『大きな存在の力』を得た者が『ウィツァルネミテア』と呼ばれるみたいな認識でいいのかなーと。『大きな存在の力』というのは『何かを代償に願いを叶える力』のことでしょう。まあ、度合いの問題です。



<ウィツァルネミテア(化石)>


『うたわれるもの(初代)』の情報を元にすると、同じようなものが複数見つかっているらしいです。ただ生きていたのはこの一体だけ。


『学者』らしき人物との契約時の会話から推測すると、『孤独』に苛まれており、『自分と同じ存在が生まれることを望んでいる』と考えられます。


『化石』が望んだ存在が『クオン』であり、作中でいろいろとちょっかいを出してくるのはそのためですね。『同胞』と呼ぶのも自分と同じ存在だからでしょう。


『ウォシス』が暴走した際に現れた存在もたぶんこの『ウィツァルネミテア(化石)』(の意識)である可能性が高いです。『黒』の方とも言えますが。


 人のために生きている存在ではなく、あくまでも自分の目的を叶えるために行動しているので、神のような力を持つだけの神様ではない存在。あるいは『かつての神』


 

<ウィツァルネミテア(アイスマン)>


 取り込んだ人の意識が強い『ウィツァルネミテア』

 ただその結果、暴走(分裂)状態に陥る。


 ただ彼の存在が『ヒト』を生み出したことを考えると、この辺りにも『大いなる意思』の介入がありそうです。あるいはその暴走ですら仕組まれた『運命』だったのかもしれません。



<ウィツァルネミテア(白)>


『化石』と『人』の意識が混ざり合った『ウィツァルネミテア』

 人の体を持つ。別名『空蝉』


『化石』の意識が強い場合は『ヒトを進化させる』ために行動する。

 そのための方法が『戦乱による成長』

 


<ウィツァルネミテア(黒)>


『化石』と『人』の意識が混ざり合った『ウィツァルネミテア』

 肉体が無い思念だけの存在。別名『分身』


 基本的には『化石』の意思が強いが、『人』の心も持っているようにも見える。

 目的は『ヒトを進化させる』で『白』と同じ。

 

『ムツミ』や『天子クオン』に近い存在と推測できます。もともと『ウィツァルネミテア』という存在は『空蝉(肉体)』と『分身(魂)』の二つで構成されている生命体だと思われ。


 まあ、おそらく『人』や『ヒト』も同じ構造だと思われますが、それを自在に操ることはできないわけです。それができるのが『上位生命体』という証でしょう。あっちの世界に行っても戻ってくることができたりするようです。



<ウィツァルネミテア(ハクオロ)>


 影の薄い『空蝉』と『座』に存在する『大いなる存在』の二つから成り立つ『ウィツァルネミテア』。いちおう『分身』も存在している様子。クオンに語りかけているのが分身の方で、こちらは『化石』の意識が強い存在。

 

 おそらく『座』にいる『大いなる存在』は『うたわれるもの(初代)』で封印された『ウィツァルネミテア』で、そこから仲間と再会するために何とか送り出したのが影の薄い『空蝉』だと思われ。


 おそらくは『分身』が『化石』の目的を叶えようとしているため、封印を解くことができない状況と推測できます。



<ウィツァルネミテア(ハク)>


 新たな白き御方。

 厳密に言えば今までの『ウィツァルネミテア』とは別の存在です。


 その理由の一つとしては『鎖の巫』が彼を新しき大神として認めていること。二人は『ウィツァルネミテア』を敵として見なしているので、『ハク』が『ウィツァルネミテア』に呑み込まれてしまった場合は、また違った反応を見せたでしょう。


 形としては『大いなる父』であり『真人』である『ハク』が『ウィツァルネミテア』から『大いなる力』を奪い取って、新しき『大神』となったという形かと。


(おそらく今回封印された『黒』の力も奪い取っていると推測)


 そのため『ウィツァルネミテア(化石)』の目的を受け継がず、自分の目的である『タタリの解放』を優先して動けるようです。


 最後の描写を見る限りでは必要以上に介入するわけではなく、絶望した人々に手を差し伸べたり、ちょっとした奇跡で応援したり、影から人々を支える『大神』になった様子。ある意味では『ライコウ』の願いが叶ったとも言えるでしょう。


 彼が誕生したことにより『ウィツァルネミテア』が人々に混乱(と進化)をもたらすという問題が解決し、『うたわれるもの』という物語はひとまず幕を下ろします。


 これから先は『ウィツァルネミテア』ではなく『マシロ様(仮)』という存在が『うたわれるもの』として語り継がれていくわけです。


 まあ、『ウィツァルネミテア』への信仰自体が無くなるわけではないので、こちらはこちらで『うたわれるもの』として扱われるとは思いますけど。


 考え方によっては『人』や『神』の時代が終わり、『ヒト』や『天子』の時代が始まったとも言えます。だからこそ『ハク』のような見守る神が選ばれたのかもしれません。かつてを受け継ぐ最後の代表者として。




 長くなったんで、ここ一区切りしますか。

 とりあえず『うたわれるもの』という作品の全体像は考察できたかと。


 次回はもうちょっと細かい部分の考察を。

 プレイした人々が気になっている『ハクとクオンはどうなったのか?』とか。


『ハクオロは娘の好きな男を生贄にしたのではないか』とか(笑)

 

 もうしばらく『うたわれるもの』の世界にお付き合いください。


<続く>

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