FGO『虚月館殺人事件』 感想(ネタバレ)

 最初に『甘い部分』を書こうと思いましたが、それを書くだけで『あれ』かもしれないと気付きやめました。ミステリー小説では『トリック』として使用されることもあるとだけ書いておきます。刑事ドラマでは定番ですかね。この前も見ました。


 まあ、今回は『提示された手掛かり』のみで推理するという作品なので、作中で指摘されていない部分に関しては『推理に用いる必要が無い』ということで問題はありませんが、ミステリーファンだったら『あれとそれは他を疑っただろうなー』と思います。


 さて、今回のトリックは最初に語られていたように『錯誤』です。

 いや、まあ、その言葉自体疑っていたプレイヤーもいたかもしれませんけど(笑)


 小生がトリックに確信を持ったのは、二週目の『お風呂の話』ですね。

 そこで呼ばれた四人の名前で気付きました。


 違和感はあったんですけどね。

 一週目で気付くほど小生の『推理力』は強くないわけです(爆笑)


 あとは『ダイイングメッセージ』と『アリバイ』を考えれば、答えに辿り着くことができます。更に『なぜこの状況で殺人事件が起きたのか?』を考えれば、答えを補強することができるかと。


『動機』に関しては複数考えられるので、ここから犯人に辿り着くのは難しいと思います。

 

 作中で語られている動機が一つ。

 解決編で語られた動機が一つ。

 

 そして、作中で指摘されていない動機が一つ。

 

 まあ、もっと考えることはできるかもしれませんが、『提示された手掛かり』だけを使用するならこの三つかな。身代わりという『動機』も考えられるかも。あ、『犯人』が一人じゃなかったらもっと『動機』はあるな。


 そもそも『犯人』は一人って提示されてたっけ?

 投票できるのは一人ですけど(汗)


『嘘』の部分はちょっとわざとらしかったですね。議論させようとした部分だと思いますが、あの状況で『うっかり』というのは無理があるかなーと。ある意味ではミステリーらしい理由でもありますけど(笑)


『探偵』に関しては『一番の目的』を考えれば下手に介入しない方がいいわけで、もっと上手くやれる方法があったかもしれませんが、『優先順位の問題』になります。これはあくまでも『FGO』というわけです。


 さてさて、今回の作品は『完璧』とまでは言えませんが、それでもこれだけのミステリーを『他人の土俵』で書けるのは凄いと思ひます。『プロ』ってこえー。おそろしー。連邦の(以下略)。


 こういう作品を見ると、『ミステリーというのはまだまだ可能性があるなー』と感じますね。舞台さえ整えることができれば『違った方向性の面白さ』を追求することは可能でしょうな。


 小生には無理なので、他の方に任せますけど(笑)

 ミステリーは自分で書いて楽しむというのが難しいんですよー。


 まあ、『TRPG』にも謎解き要素があったりしますけど。

 それはそれで別の形で広がったミステリーの楽しみ方かと。


 それにしても『館』という響きはやっぱりいいでふふ。

 ミステリーとして『建物』を最初にタイトルに使ったのはどの作品だろ。


 軽く調べたけど分からんな。

 たぶん『ミステリー』というジャンルが確立する前の作品だと思いますけど。


 そもそも『ミステリーの研究』というのが日本ではあまり進んでいないのかなーと。同じように『ライトノベルの研究』もほとんどされていないわけで。こちらは歴史が浅いという理由もありますががが。


 お、この辺りのお話で一本書けそうですな(笑)

 そのうち思いつけば書きます。


 でわでわ、話が逸れているので終わります。

 面白かったです。


<完>

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