ナイスアイディア

 そんなこんなでやっと『アイディアのお話』

 何だっけ(爆死)


 時間が空いたら忘れてもうた。

 まあ、書きながら思い出していきましょう。


 えーと、基本的に、


『アイディアというものは誰かに流用される』


 ということをご了承ください。『参考にした』とか、『影響を受ける』とか、言い方は様々ですが、他の方が使用するということです。『盗作』とはまた別なのでご注意ください。『作品を流用』したら『盗作』ですよ。駄目駄目。


『他人のアイディアを流用するなら盗作じゃん』


 という作者様もいますが、世の中に出回っている多くの作品が『他者の考えた設定(アイディア)を利用して創作されている』ということを理解してくだされ。『ファンタジーの世界観』などは多くの作者様が流用しています。


 本来『個人が考えたアイディア』は守るべきものかもしれませんが、それを全てのケースに適応した場合、『物語を創作する』という行為が限りなく難しくなってしまいます。


 そもそも『最初に考えた誰か』を特定することも難しく、『アイディア』を全て保護してしまうと、作者様同士での争いが激化し、共食い状態が発生するでしょう。


 そのため、『特殊なアイディア(独創性)』以外は『暗黙の了解』として流用することが黙認されているという部分もあります。全ての『アイディア』を流用していいというわけではなく、流用しても許される部分もあるということです。


 例えば『ツンデレ』というキャラクターが流行り始めたら、多くの製作者がその人物造形を流用したり、『インフィニット・ストラトス』という小説が売れ出したら、その設定を流用した作品が何作も出版されました。『綾波系ヒロイン』という単語もありましたね。


 他にも『日常系お料理漫画』が読者に受け入れられ始めたら、今までバトルものが主流だった『お料理漫画』の世界が一気に『日常系お料理漫画』へと変化していきました。


『ミステリーの世界』でも『トリック』というのは『共通財産』のような部分もあり、誰かが一つの『トリック』を考えた場合、別の誰かがその『トリックの欠点』を直した作品を書いたり、『別の部分』を掘り下げたような作品が書いたりと、そこから発展していくという構造があります。


『九マイルは遠すぎる』という作品はその着眼点の素晴らしさから、様々な作家さんが設定を流用した作品を書いていますネ。ミステリー好きならば、一度は読んだことがある設定かなーと思います。


 それらの作品に向かって『盗作だ!』と糾弾する人々もいますが、たいていは認めれません。創作の世界で『盗作だ!』と叫ぶ人は多いですが、実際に『盗作』と認められる場合は『かなり悪質な場合』だけだと思います。


『文章(設定)を丸パクリ』とか、『絵をトレース(許可なし)』とか『他人が出した企画を無断で利用する』とか。『特徴的な台詞』なども自分で考えたとしても盗作扱いになり易いです。他にも『作品を見ている側が勘違いするほど似ている』場合も盗作認定されることもあります。がおー。


 この『アイディアの流用を黙認する』というのは、実は『アイディアを考える人間を保護する』という意味合いもあります。


 例えばある作家さんが『凄いアイディア』を思い付きました。

 ですが、それは二年前に別の作家さんがすでに使用していた『アイディア』でした。『個人のアイディアを保護する』場合、この時点で最初の作家さんはその『アイディア』を使用した作品を作ることはできません。


 これでは作家さんが『現在使用できるアイディアを探す』ところから始めなくてはなりません。もしくは『特許システム』を導入しなくてはなりませんね。


 当然、作家さんが『書いた作品』は保護されています。

 ですが、これを『アイディア』レベルまで保護してしまっては、多くの創作活動に支障をきたしてしまうわけです。


 ただ『保護すべきアイディア』というのもあるので、この辺りはややこしいわけですネ。物語の製作に関わる多くの『アイディア』というものは、その『アイディア』だけではあまり保護されていないということでしょう(悪質な場合を除く)。


 その『アイディア』が『一つの作品』となったとき、『作者様の物語』となります。その状態で比べることによって、『盗作認定』がされるわけです。


 つまり、『アイディア(発想・着眼点)』も重要ですが、それによって『どんな作品』を書くのかということがより重要になります。


『じゃあ、自分でアイディアを考える必要はないじゃん』


 という小生を問い詰める作者様もいることでしょう。

 もちろん『あります』よ。


 そもそも『物語を作ろうとする行為』自体が『誰かの物語の影響を受けた証』なのです。中には生まれながらにしての『創作者』がいるかもしれませんが、ほとんどの人間は『他の製作者から学んだこと』を流用して物語を製作します。


『借り物の技術』や『借り物のアイディア』

 それがいつしか『自分の物』になっていく。

 

 そこから『自分のアイディア(個性)』が生まれ、その『アイディア』を別の誰かが借りて(学んで)いく。『創作の連鎖』とはそういうものだと思います。


 多くの作品の『表面』だけを借りることは簡単です。

『ヒット作』の『類似作品』は次から次へと生み出されます。


 ですが、それらの作品が必ずしも『ヒット』するとは限らないのは、あくまでも『表面』しか借りていないことが多いからです。


 これが『自分の個性』を獲得している作者様だと、『同じアイディア』を使用していても、その『作者様の作品』として生まれ変わります。


『日常系お料理漫画』は多くの作品に流用された『アイディア』ですが、作者様の体験や個性が出易い『テーマ』であるため、『多くのヒット作』が誕生するという結果となりました。


『異世界転生』という『アイディア』もWEB小説ではアホみたいに流用されましたが、その中にもたくさんの違い(個性)生まれました。ってか、今も様々な作品が生まれ続けていますネ。


 おそらく小生が死ぬまで読み続けても、けっして読み終わらないほど物語が世界には溢れていることでしょう。


 人の『想像力』というのは恐ろしいものです。

 似ているのに違う作品をこんなにも『創作』するのですから。


 あ、ちなみに『WEB小説』は『アイディア』が流用され易いですが、公募に送った作品だって流用されないとは限りませんよ。あんまり書くと怒られるので書きませんけど、『悪意』は常に存在すると考えています。まいどまいど。


 作者様にできることは『アイディア』を流用されても、それに負けない作品を書くことでしょう。『売り』とか『個性』とかゆーやつです。


 きちんと作品が書けているならば、『アイディア』を流用した作品にはなかなか負けないと思いますヨ。たいていは『劣化』してますし。


『西尾維新』氏の『アイディア(文章)』を流用した作品などは『劣化西尾』と言われることが多いです。これも『表面』だけを借りているせいでしょう。中にはきちんと評価されている作者様もいますし。


 いやいや、また怒られそうな文章になっちったな。

 ま、いつもどおり『てけとー』ですので、本格的に『アイディア(盗作)問題』について考えたい方は自分で調べなはれ。

 

 法律的な問題でもあるので、小生は詳しく知らんですたい(爆死)

 しばらく難しい話は書かない予定です。

 

 ちからつきました。

 へんじはない。ただのすけるとんのようだ(流用)。


<おまんじゅう>

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