カクヨム産のヒット作

<前回までの小生とカクヨム>


 バトルフィールドで撃ちまくる。



 という馬鹿なことは横においといて。

 前回のフォローを少し。


 前回、ファンである有名作家の作品『A』と無名の新人作家の作品『B』という卑怯とも言えるような二つを例題にしました。

 

 この場合『作品外の付加価値』が高いのは『A』ですが、面白さという意味では、『A』と『B』どちらが上なのかは読んで見ないと分かりません。


 それはなぜかというと、てけとーな理由が二つあり、その一つ目は、


『ファンである有名作家の作品だとしても、その作品が貴方にとって面白いとは限らない』からです。過去の作品の面白さは、未来の作品への『信頼と実績』になりますが、それを確実に保障してくれるものではありません。


 その作家さん全ての作品が合うというのは、とても稀なことであり、作品ごとに合う合わないがあるのは当たり前のことなのです。ファンだから全てを無条件で受け入れるわけではございません。少なくとも小生はね。ただ合い易いだけです。


 ただ新作が自分と合わなかったからといって、もう買うのを止めるということはあまりないでしょう。数作続けて自分と合わなかった場合は、ファンや信者を辞めるという事態になるかもしれませんが。


 これが無名の新人作家である場合は、一冊目が合わなかった場合は二冊目以降は買ってもらえないことが多いかと。


 そんで、作品を読んでみなくては面白さを判断できないもう一つの理由は


『現在、有名な作家さんにも、そのほとんどの方が無名の新人である時期があった』という事実です。 


 先ほど、『無名の新人さんは一冊目が合わないと、二冊目は読まれないよ』という感じのことを言いましたが、それは逆に言えば、一冊目が合い、二冊三冊と面白いと思ってもらえれば、そこに『信頼と実績』が生まれ、それを続けることによって作品ではなく、作者のファンが誕生するわけです。


 名前も知らぬ製作者の作品に心が震える経験。

 ある程度、物語の世界を泳いでいる読者様なら、一度は経験のあることではないでしょうかね。小生も、その瞬間を何度も味わっております。


 ある作品はまったくの無名で、ただ人々の噂によってその存在を確立させました。

 ある作品は賞を受賞し、新しい年代を切り開きました。


 読み終わった後に、これは凄いと思ってしまうような作品。

 背筋がぞくぞくとして、思わず笑ってしまうような物語。

 その作品を生み出した製作者たちは、のちにヒット作に恵まれ、今も第一線で活躍中の方が多いです。ええ、誰とは言いませんよ(笑)


 というわけで、今回は『カクヨムさんのヒット作』です。

 上記のように、読んだ後に『これは別格だ』と思うような作品を生み出す作者さんはヒット作を生み出す傾向にあります。


 まあ、一作目で力尽きる方もいますけど(汗)

 もしくは『別格過ぎて売れない』ということもありますけど(汗)

 それはそれで熱心なファンを生み可能性はありますね。


 さて、『カクヨムさんのヒット作』というお話なので、カクヨムさんで書籍化する作品の中でヒットしそうな作品を考えて見ましょう。

 あくまでも、個人的感覚による主観的判断ですので、信憑性などございません。面白さっていうのは、そういうもんですよ。


 ちなみにイラストさんは今回は無視します。個人的には公開されている方々であまり問題も無い、という印象を受けましたので。

 この辺りは個人差が大きいため、小説の中身よりも評価が分かれるかもしれませんし。そうなったらめっちゃエコヒイキしてしまいますよー(笑)


 さてさて、対象を『第1回カクヨムWeb小説コンテスト』の書籍化作品に絞るとして、個人的判断ではヒットしそうな作品を選ぶとしたら、


 現代アクション部門大賞作品の『勇者のクズ』です。


 ライトノベルではアクション性の強い作品の方が好まれますし、何よりタイトルが小生はいいと思いますね。まったく知らない方も、ちょっと手にとって見たくなるような感じかなーと思います。『弁護士のくず』とか。


 登場人物のキャラクター性が強いという強みもありますし、上手く話題になることが出来れば、売れるのではないかなーと個人的には思います。思うだけですが(汗)


 その他の作品ですと『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』もなかなか有力かと。現在も流行していると思われる『召還勇者』と『現地主人公』の組み合わせですし、他の作品とはちょっと違う視点の作品でもありますからねー。

 確認したら、星の数も凄いことになってますし(驚)


 やはりジャンルとして『ファンタジー』は強いでしょうね。

 今ヒットしている作品の多くも『ファンタジー』系ですし。

『ファンタジー』と『現代ファンタジー』がライトノベルでは強いんではないでしょうかね。


 タイトルという意味では『横浜SF』もインパクトはありますが、SF自体が微妙ということもあり、どうかなーという感じです。カクヨムでは人気作なので、後はどれだけの読者が購入して、それが話題になるかという問題かもしれますん。


 『ヒーローは眠らない』

 『うさぎ強盗には死んでもらう』

 『僕の妹はバケモノです』

 

 この三作に関しても、ちょっと読者の幅が狭くなると思います。

 これはそれぞれのジャンルの問題かと。『SF』と同じですね。

 

『ヒーローは眠らない』だけは『富士見L文庫』さんなので女性が購入者の主体となるでしょう。ですが、特撮のお仕事小説ということで男性の方も楽しめる内容なんですよねー。その辺りもどうなるのか、という疑問はあります。

 個人的には『辻村 深月』氏の『ハケンアニメ』を読んで面白かった方は、こちらの作品も楽しめるかなーと思います。もちろん無保証。


『うさぎ強盗には死んでもらう』はたぶん『角川スニーカー文庫』さんから出るので、これも一つの強みにはなるかもかも。

 個人的には『成田良悟』氏の『バッカーノ』が好きな方には合う作品かもしれませんね。とうぜん無保証無担保。


『僕の妹はバケモノです』は好きな方は物凄く好きですが、合わない方はまったく合わないでしょう。好き嫌いが激しく出やすい作品かと。その分、ファンは作り易いかもしれません。無責任。


『平安時代にタイムスリップしたら紫式部になってしまったようです』に関しては、コメントできるほど読んでないので分かりません。タイトルは長く目立ちますね。それぐらいかな(汗)


 他にも特別賞の中ですと『黄昏のブッシャリオン』と『常夜ノ国ノ天照』が目立つかなー。両作品とも作品の雰囲気がしっかりとある作品なので、特徴がある作品は強みとなりますね。


 まあ、どの作品もどの程度WEB版と違うのか不明ということもありますので、最終的には読んで見ないと分かりません(結論)


 そんなもんですよ。WEB版では人気があった作品が、書籍化では売れなかったりとか、よくある話です。

 

 小生も最初の頃は、書籍とWEB版とでは、ほとんど同じ作品でも読んだときの印象が違うと感じましたし。改行の仕方とか、読み方の違いとか、読む環境の違いとか、いろいろあるわけですよ。


 最近ではその誤差も減りましたが、それでもときどきWEB版の方が面白いかなーという感想を持つことはあります。まあ、保存用なので買いますけど(金減)


 現在書籍化作品の情報を確認したところ、あちこちの公式サイトで販売情報が載せられています。『勇者のクズ1』というタイトルなので、2の販売予定もあるようですね。


 ってか、やはり1000円は超えてる作品多いですねー。

 うーん、欲しい作品だけでもけっこうな値段になるな。

 

 もしかすると、発売日を合わせたのは裏目になるかもかも?

 いちおう読者層がそれなりに違うので、あまり共食いにはならないと思いますが、試しに一冊だけという方も多いかもしれませんね。その点、『ヒーローは眠らない』だけ発売日が違うので若干有利かもしれぬ。


 現状『カクヨム産』という言葉にブランド価値が無いため、まとめて売るという手法はとられないかもしれませんし。スーパーパワーを使って、今までの書籍化作品と合わせて、まとめて『カクヨム産』という売り方をすることも考えられますけど。

 

 カクヨムフェアとか。

 やらんかなー。 

 ま、小生の関知する話ではございませんね。


 はぁー、長々と話してきた『ヒット作』の話もこれまで。

 次回からはちょっと溜まってきたいろんな話。

 あれのアニメ化とか、あれのアニメ化とか。


 そんな話になる予定でございます。

 ちかれたので、ほなさいなら。

 誤字の直しもてけとーです。


<ぞくぞく美>

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