漫画原作小説コンテスト その四


 なぜか星が増える駄文。

 何でだろう?

 たぶん偶然ですね(結論)

 

 けっして考えるのが面倒になったわけではございませんよ。

 推測はできますが、確証はありませんし。

 そもそもそういうきちんとした『マーケティング』は、小生の駄文には必要ないのです。駄文だけにたぶん。

 終わり。



 では、『漫画原作小説コンテスト その四』です。

 今回はおまけなので、メディアミックスした作品で面白かった作品の紹介です。

 

 そう言えば、今回は作品を別媒体に変化させることを『メディアミックス』と言っていますが、漫画ではない作品を漫画化させる場合は『コミカライズ』という単語があるようです。


 うーん、他の場合にも何か言葉があるのかな?

 アニメにする場合は『アニメ化』とは言いますが、小説にする場合は『ノベライズ化』だったかな。

 ゲームなる場合は『ゲーム化』ですね。映画になる場合は『劇場版』や『劇場化』という言葉だったような。後は『実写化』とか。


 ややこしいので『メディアミックス』ということで。

 でわ、どうぞ。



『薬師寺涼子の怪奇事件簿』(小説から漫画)


 原作は『田中芳樹』氏の怪奇小説(アクション)。

 それを小説のイラストを書いている『垣野内成美』氏が漫画にした作品。


 小説版はちょっと毒のある一人称の面白い文章なのですが、残念ながら漫画版ではその要素が薄れてしまっています。皮肉や批判的な文章もばっさりカット。


 ですが、イラストと漫画を描いた人物が同じであるため、絵自体は違和感無く素晴らしいです。小説版では表現し難い主人公たちの表情や動きが楽しめる内容となっています。


 癖のある一人称が面白い小説版と、分かり易く娯楽性が高い漫画版という感じ。

 小生は両方とも好きなので、たまに読み返しております。


 

『血界戦線 オンリー・ア・ペイパームーン』(漫画から小説)


 原作は『内藤 泰弘』氏のアクション漫画(血界戦線)。

 それを原案に『秋田 禎信』氏がオリジナル小説にした作品。

 つまり、同じ物語の漫画版は存在しません。 


 漫画版ではあまり登場人物の心情は語られない作品なのですが、『血界戦線 オンリー・ア・ペイパームーン』ではある登場人物の心情がけっこう語られるため、漫画版を補完する意味でもお薦めの小説です。


 漫画版を読んでいた小生でもすんなりと読めた作品ですので、作品の雰囲気はきちんと引き継がれていると思います。

 違和感をあまり感じさせないことも、メディアミックスするときに重要な要素の一つなのです。



『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』(漫画から小説)


 原作は『荒木 飛呂彦』氏による漫画(ジョジョ第四部)

 それを原案に『乙一』氏がオリジナル小説にした作品。

 こちらも同じ物語の漫画版はありません。


『乙一』氏の作風を感じさせながらも、あまり違和感無くジョジョの世界観を再現している作品だと想います。そのため『乙一』氏の作風が好きではないと、ちょっと拒否反応が出る可能性はありますね。

 

 個人的には『第四部』の可能性を実感した作品です。

 せっかくアニメもやっていることですので、このまま劇場版とか作りませんかね。『荒木 飛呂彦』氏の書き下ろしストーリとかで。

 


『楽園追放 -Expelled from Paradise-』(アニメ企画から小説)


 確か小説版の方が発売は早かったと思います。

 ですが、この作品自体はアニメの方が主体のようなので、アニメから小説という扱いになります。


 違いはアクションシーンの面白いアニメ版と、世界観を更に掘り下げた小説版という感じになるかなーと思います。

 

 小説版がもともとの原案であり、アニメ版はそれをカットしたのか。それともアニメ版が原案であり、小説版はそれにエピソードを追加したのか。

 そのどっちが正解なのか、小生はちょっと知りません。

 まあ、どちらにせよ、小生は小説版の方が好きです。

 

 ちなみに過去の物語となる『楽園追放 mission.0』と後日談となる『楽園追放2.0 楽園残響 Godspeed You』も小説として発売されております。



『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター Record of ATX』(ゲームから漫画)

 

 以下略。



 他にも『小野不由美』氏の『悪霊シリーズ』や『屍鬼』などもありますが、前者は漫画版しか読んでおらず、後者は小説版しか読んでいないため、今回は除外しました。ま、面白いのでお薦めはできます。


 漫画原作小説とはあまり関係ない作品が多いですが、作者様同士の創作の交わいが新たな面白さを形作るという一例です。

 

 今回紹介した作品の中で一番分かり易いのは、同じ題材で小説と漫画に分かれている『薬師寺涼子の怪奇事件簿』でしょう。

 小説から漫画に変換される過程でカットされる要素や、それぞれの作品を読んだときに受ける印象の違いなど、けっこう参考になる作品かなーと想います。


『悪霊シリーズ』や『屍鬼』も基本的には原作と同じ話の流れのようですので、こちらも読み比べてみると参考になるかもしれません。

 

『血界戦線』や『The Book』は漫画の世界観を小説にするという意味では参考になりますが、そもそも今回のコンテストは小説を漫画にするという企画ですので、あまり参考になりません。でも、面白いのでお薦めです。

 


 こんな感じで、漫画原作小説コンテストのお話は終わり。

 小生はいつも通り、一つでも面白い作品が誕生することを願っております。

 どんな過程であれ、一人でも多くの才能が開花することを望んでいるのです。

 

 もちろん、自分のためでございます。

 小生が死んだ後に面白い物語が生まれるなんて、真っ平ごめんですからねー。

 生きてるうちに読ませくださいよ、ということです。

 げへへへへ(下品な笑み)


<完>  

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