非証明終了(迷宮入り)
漫画原作小説コンテスト その二
最近では二次元の世界ですら『あっかんべー』をする人物がいない気がする今日この頃、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。
小生的にはなかなか萌える仕草ではなかろうか、と考えているのですが、世間の流行ではありませんね、はい。
最近では少年少女向けの作品ですら過激ですので、『あっかんべー』ぐらいの技では対抗できないものと考えます。
パンチラですら過激と言われていた時代は遥か遠く、今では少年漫画の武器となっている時代ですね。どんな時代だよ。
というわけで『漫画原作小説コンテスト その二』です。
いつも通り自分の頭で考えましょう。
『小説』を『漫画』にする。
現在では珍しくない変換形式ですが、そもそも小説と漫画は別物です。
前に『小説でしか通用しない武器もある』と書きましたが、それで一番分かり易いのは『ミステリー』というジャンルじゃないかなーと思います。
ミステリーのトリックの中には、読者を騙すことによって成立するトリックもあり、それは文章で語りかけるからこそ騙せるというモノがあります。
これを漫画で表現することは難しく、つまり『小説でしか通用しない武器』と言えるのではないでしょうか。
そもそもミステリー小説自体、読者を騙すために意味の無い伏線を張る場合も多く、たった一つの単語が謎を解く重要な鍵であるということもあります。
ですが、ミステリー小説を漫画化した場合、無駄な伏線は省かれ、謎を解く鍵は必ず絵で表現されてしまうため、それが伏線だとバレ易いという欠点があるのです。
このように小説を原作として漫画化しても、原作とは別の物語になってしまうことがあります。小説を別の媒体に変換する過程で、ほとんどの場合どこかの要素が省かれてしまうのです。
少し違う話ですが、
小生、少し前に『楽園追放』という小説を読んでから、アニメ映画を見たことがあります。この作品は、多くの人々がアニメ版の方が面白いという評価をしているように感じられます。アニメ版が主体ですので、これはある意味当然の結果です。
ですが、小生の評価は逆です。
アニメを見終えた後の感想が
『この作品はノベライズ版(小説)の方が面白い』
でした。
もちろんアクションシーンの面白さは、アニメ版の方が上でした。
動く映像で見た方が分かり易いし、やはり迫力があります。音もあります。
ただ小説版にあったある人物との絡みが、アニメ版ではほとんど無かったのです。
たぶん尺の都合とか、テンポの問題でカットされたシーンだと思うのですが、小生にとって、その一連のシーンが『楽園追放』という物語に置ける重要な要素だったのです。つまり、それが無いアニメ版の評価は下がるわけです。
小説版もアニメ版も、結末はほとんど変わりません。
それでも過程がちょっと変わるだけで、読者が物語から受ける印象が変化してしまうことがあるのです。
どちらが劣っているとか、優れているという問題とは違います。
あくまでも、小生は小説版の方が『面白い』と感じただけの話。
ほとんどの方がアニメ版を高く評価したように、それぞれ感じ方は違うのです。
小説には小説に武器があり、
漫画には漫画の武器があり、
アニメにはアニメの武器がある
小説から漫画、小説からアニメ、漫画からアニメ、その逆も同じ。それぞれに変換させる過程でロスが起き、なかなか同じ物(同じ印象)を作ることは難しいのです。
それを理解していなければ、ただの劣化移植になることが多いでしょう。
『小説として面白くとも、漫画として面白い作品になるとは限らない』
ということでございます。
それぞれ向き不向き、使える武器が違うのです。
『楽園追放』という作品では
『SF的世界観の視覚的表現』や『迫力ある視覚的アクションシーン』を武器としたアニメ版『楽園追放』と『SF的世界観の文章的表現』や『登場人物の内面(思考)』を武器とした小説版『楽園追放』という感じでしょうかねー。
ま、あくまでも個人的感想でございます。
例えば『文章的アクションシーンの方が面白い』という方もいれば、『アニメの方が登場人物の内面が分かり易い』という方もいるでしょう。
受け手の感想は人それぞれなのです。
えー、今回はいつもにましてややこしい駄文ですな。
幾つかの話が混ざった結果でございます(汗)
では、結論。
『同じ物語でも、表現方法の違いにより形が変わります』
『形が変われば、面白さが変化してしまうこともあるのです』
『漫画原作小説コンテストですので、小説の面白さの中に漫画の面白さが必要』
『漫画では使えない武器を使うのは止めましょう』
『あっかんぺーはいいよねー』
何か微妙に違うような気もしますが、こんな感じです。
うーん、当初の予定とは違う駄文ですので、もうちょっと続きます。
<続く>
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