四月一日
小生、嘘発見器を大量購入。
これで嘘に騙されないと一安心。
だが、嘘発見器自体が偽者だったことが発覚。
騙されないために騙されるという、一休さんみたいな話だった。
仕方が無いので、警察に詐欺の届けを出したら、その警察も偽者だった。
ルパン二世だった。小生の心を盗もうとしたルパンだが、銭形平次が駆け付け、銭を投げて撃退してくれた。
だが、投げた分の銭を要求された。せこい奴だった
小生、この世に信じるべきものが無いと、出家を試みるが、受け入れてくれた寺が偽者であり、危うく洗脳されるところを脱出した。
一緒に逃げたお坊さんは屏風から虎を出せと喚いており、非常に危険な状態だった。本当に虎が出てきて、違う意味で危険になったが、お坊さんは上手く虎を捕まえたので一件落着。二人で一休みして、逃げ出した。
小生、病院のベッドの上で考える。
もはやこれは病である。世界を侵す四月一日という名の病気。ワタヌキではないのでご注意を。どこまでも続く偽者ロードに、小生たちの戦いは続く。
そして、明日になれば一夜の夢だと気付くのである。
それは幻想であり妄想であり、人が作り出す物語なのだ。
終わり。
<来年もこれを書くのかい?>
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