グレブナー基底と偽妹

第1話

迷彩色のジープが山道を駆け上がる。


俺は、慣れない手つきでそのハンドルを握っていた。

タダでさえ運転しづらいのに、舗装されていない道がこうも続くとは、さすが秘境グンマーといったところか。

下から突き上げるような振動が、ルームミラーのキーホルダーを終始揺らしている。


「おい、もっと丁寧に運転しろよ。」


そう運転手の俺に、丁重にもアドバイスを下さるのは、この車の提供者の群城すずさんだ。

一応免許を持っているが、自分の車を持っていない俺のために、わざわざ乗用車を一台貸して下さったのだ。


「ったく。せっかくうちの車を一台貸してやったっていうのに、ドライバーがこの有様じゃなあ。」


助手席の群城は、そう不満そうにつぶやく。

余計なお世話である。

だいたい、なんでこんなゴツい車なんだ。

どうせならダイハツのタントが良かった。


「同意。この振動では、お茶が非常に飲、み、づら、い。」


後部座席の南條が、手の平に水平に湯呑みを乗せながら、群城に加勢する。

カオスである。

むしろこの揺れでお茶が飲める方がすごい。

というか、そのお茶は一体どこで淹れたんだ?


「まあ、本当に運転が嫌だったら、その、アタシが代わってやっても、い、いいんだがな。」


群城が、頰を指で掻きながら俺に言う。

願ってもないことだ。俺は喜んで返事をする。


「本当か!?」

「あ、ああ。」

「というか、群城、運転できたんだな。」

「ふざけろ。こう見えても運転はプロ級だ。」

「おおー!」

「その証拠に、頭文字なんとかって、ゲームでは、ハイスコアを記録している。藤原豆腐店の奴にも勝ったぞ。」

「お、おお……そうか…それは……すごいな…」

「ん?どうした?」


願っても無駄なことだった。俺は意気消沈する。

群城に運転を任せたら、いくら命があっても足らなそうだ。

複線ドリフトなんて技術はここでは何の役にも立たない。


じゃあ、南條は……ということで、最後の望みを後部座席に向ける。


「不可能。私にとって、手と足を同時に動かすことは、ナビエ-ストークス方程式の解の存在と滑らかさ問題を解くことより難解。」


ミレニアム問題級かよ。

むしろ今俺が運転してるんだから、俺に1億円欲しい。


「はあ。。。」


思わずため息が出る。

この3人でいると、俺が一番地位が低いと思う。

何でかなあと、思い悩んでいると、本当に落ち込んでいると勘違いしたのか、意外にも群城がやさしく話しかけてきた。


「……大丈夫。この先、何があっても、アタシが必ず何とかするさ。だから、お前は心配すんな。」


そうだ。俺には、人類最強の肉体の群城と、人類最高の頭脳の南條がいる。

鬼に金棒どころか、戦闘機や人工知能まで完備だ。


そうやってこの時は、無理矢理にでも自分を元気付けてたんだ。

この先起こることなんてまったく見当もつかないで。


群馬に入り、車を走らせてから、2時間弱、ようやく俺たちは目的地に着いた。


『群馬県池田市下発知町王原高原 王原国際セミナーハウス』


数学科学生連合が所有するセミナーハウスの一つである。

王原高原に位置するこの建物は、あたりを山に囲まれ、というか山しかなく、下界とは完全に隔絶されている。


車から降りると、木の丸太をたくさん積み上げたような、木造の家が目の前にそびえ立っていた。

車内から眺めていた時は、それほど大きいとは思わなかったが、こうして間近で確認すると、普通の家3つ分くらいは優にありそうだ。


もうここまで来たら行くしかない。

敷地内に足を進めようとすると、いきなり群城に腕を掴まれた。


「!?群城!?」


一瞬、緊張が走る。何かあったのか。


「……………………いや、何でもない…………気のせいだ。…………先へ急ごう。」

「え、あ、そうか。じゃあ行こう。」


腕を掴む力があまりにも強く、少し驚いたが、何事もなくてホッとした。

群城も少し神経質になっているのかもしれない。


そうして、俺たちは、一枚の木の板で出来た、入口のドアを開けた。

家の内側の空気が、気圧の差により、一気に押し寄せてくる。


猫 猫 猫猫 猫猫猫 猫猫猫猫猫 猫猫猫猫猫猫猫猫 猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫 猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫 猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫 猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫 


予想外というべきか、予想通りというべきか、セミナーハウスの中は、三毛猫からアメリカンショートヘアまで、多種多様な猫で溢れかえっていた。

普通の人間なら、通常の俺なら、ここですごく驚くべきなのだろうが、ヤツの能力、行動を目の当たりにしてきた俺にしてみれば、この程度のことは驚くべきに値しない。

そう、セミナー室の中央の玉座に座っているヤツに比べれば。


「よお!遅かったじゃねえかっ!」


驚天動地、無類の天才、異世界から来た小学2年生、導来 圏。

相変わらず生意気な口を叩いている。


「ケッ。お前たちが早く来ないから、フィボナッチ的に猫が増えちまったぜ。さあ、早く遊ぼうぜ!」


そうやって、猫じゃらしで、猫を貪るように遊んでいる。

どうやら自分がやったことの重大さをイマイチ理解していないらしい。

こういうガキには、大人が一言お灸を据えてやらねばならない。


「いい加減にしろ。妹はどこだ。俺の妹を返せ。」


俺は、ヤツの猫を取り上げて、強く言った。


***

これは今朝のことである。

三連休の土曜日の朝、妹の姿が消えていた。

いや、正確にいうと、リビングのテーブルに書き置きを残して。


友達と、群馬県へキャンプへ行って来ます。

場所は、〒XXX-XXXX XXXXXです。

月曜の朝に帰ります。


環奈


少なくとも妹は何の相談もなしに、キャンプに行くような子ではない。

それに、文調もどこか変だ。

明らかに不自然なこの書き置きに、俺は導来圏に誘拐されたのだと確信した。


そして、俺は、南條にすぐ連絡をし、群城も合流して、3人でこの地に至ったのだ。

***


目の前の導来圏は、半笑いで俺の質問に答えた。


「妹?ああ、俺の妹か。カッ。ほら、出てこいよ!」


導来圏の背後の階段から降りて来たのは、紛れもない俺の妹、本条環奈だった。


「環奈!無事だったんだな!」


嬉しさのあまり、俺は自分でもびっくりするほど大きな声で叫んだ。

しかし、俺の反応とは裏腹に、環奈は終始うつむいているだけだった。

少し不思議に思ったが、足元の邪魔な猫を避けながら、俺は急いで妹の元へ向かう。


「……お兄ちゃん…………ごめん。」


さあ、早く家に帰ろうと、あと少しで、もう少しで、環奈にたどり着く寸前、両腕に痺れるような痛みが走った。

気がつくと、俺は床にうつ伏せになっていた。

背中の違和感から察するに、何者かに、自分の腕を後ろに回され、馬乗りにされている。

誰だ?導来圏?いや、ヤツはさっきまですぐそこにいたはず。

状況の整理がつかないまま、呆然としていると、まず耳に入ったのは、どこかで聞いたことのある声だった。


「お久しぶりです。本条圭介さま。この度は、平等に、公正に、無礼に、本条さまの頭上より、ご挨拶申し上げます。」


俺の鼻のすぐ先に、汚れ一つない白い革靴が見える。

平等、公正、無礼。人物を特定するには、これで十分だ。

数戟管理委員会、数戟管理委員、平等院命題。


「ここにいる方々は、一度はお会いしているでしょうか。ワタクシ、数戟管理委員会、数戟管理委員、平等院命題でございます。本日は、ここで行われる数学的戦戟を責任を持って、管理・監督するため、馳せ参じました。」


ここで行われる数戟?

誰と誰が?何のために?

一体、何が起きてるんだ。


「おっと、群城さま、それ以上、暴れないようにお願いします。最悪の場合、こちらの本条圭介さまの首が180度回転して、元に戻らなくなりますので。」


遠くの方で、群城がドタバタと動いている音が聞こえる。

平等院命題の脅しに観念したのか、しばらくして静かになった。


「……それでは状況が落ち着きましたので、改めて私の方から説明をさせて頂きます。まず、今回の円滑な進行のため、部外者である群城すずさま、南條体さまを数戟管理委員会で拘束させて頂きました。………………群城さま相手に、黒子モブが30人も消費することは予定外でしたが、概ねよしとしましょう。」


そうか、さっきから俺の背中に乗っているのは、数戟管理委員会の黒子の一人か。

平等院命題は、歩きながら、流暢に話を続ける。


「それでは、今回の数戟の概要を説明させて頂きます。今回の数戟は、東京都数学科学生連合『会長』 導来圏さまと、同じく東京都数学科学生連合『会員』の本条さまとの間で行われます。つきましては、これから勝利条件、勝利報酬などを確認していきたいと思います。」

「ちょ、ちょっと待て!」


床との間で圧迫されている肺をなんとか広げながら、俺はできるだけ大きな声でつっこんだ。


「俺と導来圏との数戟とか言ってるが、俺はもう東数の会員じゃないはずだ!それはお前たちも俺と南條との数戟で確認しているはずだろ!だから、数戟とかそもそも俺にはできないだろう!」

「?言っている意味がよくわかりませんが、本条さま……実は…」

「ケッ。ちょっと待て、平等院メーダイ。オレからコイツに説明してやんよ。」


拘束されておらず自由に動ける導来圏が、俺の頭の元に近づいて来た。


「カッ。この自意識過剰野郎が。誰がお前と、数戟で勝負するなんて言ったよ。あ?あ?あ?」

「……誰って、さっきお前らが言ったんだろ!導来vs本条って!」

「ハッ。相変わらずおめでたい頭してるんだな。本条って苗字は、一意的に人物が定まるのか?」

「…何を言って……」


そう言いかけた瞬間に、最悪の予想が頭に浮かんだ。

……まさか。


「カッ。そう、これから数戟で戦うのは、オレと、オレの妹、本条環奈だ。正確には、まだお前の妹だが、数戟でオレが勝った瞬間、こいつはオレの妹になる。」


俺から妹を奪うために、俺と戦うのではなく、俺の妹自身と戦う。

むちゃくちゃな話だ。

いやそもそも他人の妹を自分の妹にしたいこと自体、荒唐無稽なことなのだ。


「反論。」


ここで、さっきから沈黙していた南條が、導来に口を挟んだ。


「数学科学生連合数戟管理則 第一章 第二条『数戟ハ数連合ノ会員同士ノ同意ノ元デノミ行ワレル。特ニ、同意ノナイ場合ノ数戟、マタ非会員トノ数戟をココニ固ク禁ズ。』さっきから本条の言う通り、これにより、非会員との数戟は行えないはず。本条環奈氏は、東数の会員ではない。したがって、この数戟は無効。」

「ケッ。ああ、南條ハート、お前の言うことは正しいぜ。一部の隙もありゃしねえ。『本条環奈が会員ではない』ということを除いて。」

「疑問。それはどういう………………………もしや仮にそうならば……いやしかし、そんなことは確率的にありえない。」


あの南條が動揺している。何が起こっているのか俺には皆目見当がつかない。

ここで導来が畳み込むように話を続ける。


「数学科学生連合会員則 第一章 第十九条『東数ノ会員ノ承認ハ原則トシテ、特定ノ試験ニ合格シタモノダケニ行ワレル。タダシ、高層議会ノ過半数ノ承認ガアレバコノ限リデハナイ。』つまり、東数の10人からなる高層議会の承認があれば、誰でも東数の会員になれるってことだ。実際、承認が得られ、本条環奈は東数の会員となった。」

「不可能。高層のメンバーは常に、会長の椅子を狙っている存在。そう易々と会長の言いなりになるとは思えない。」

「ケッ。ああ、もちろん、すぐには承認してくれなかったぜ。だから、と数戟で勝負して、無理やり承認させたんだ。」

「嘘だ。高層全員と勝負して勝つなんて、いくら会長といえど天文学的確率。高層とは、いわば各専門分野に特化したエキスパート集団。専門家に専門で勝負して勝つようなもの。不可能。絶対にできない。」

「カッ、カッ、カッ!らしくねえな、南條ハート。信じるか信じないかは、お前次第だが、ここに確かにあるのは、『本条環奈は東数会員である』それだけだ。」


そのことは、もう事実と認識していいだろう。

平等と真実には命をかけている数戟管理委員会が、数戟を執行しようとしているのが、その確たる証拠だ。


「ケッ。それじゃあ?もういいか?こちとら、さっさと数戟を始めたいんだが。」

「そうでございますね、導来さま。話題を戻しまして、数戟を進めて参りましょう。」


導来たちは何事もなかったかのように、話を進めていく。

導来は自分の席に戻ろうとした時、ふと立ち止まり、未だ拘束されている俺の耳元で、こうつぶやいた。


「まあ、お前らは、ここで黙って指をくわえて見てろよ。安心しろ。10分後には全てが終わっている。」


だんだん腕が痺れて感覚がなくなってきた。

導来と平等院が何かを話しているが、何も聞こえない。

群城が暴れる振動が床を伝って体を震わす。

この位置からでは環奈の姿は何も見えない。


くそっ。

くそっ。くそっ!

なんだこれは。なんなんだ。

俺は群城みたいに強いわけでもないし、南條みたいに頭が切れるわけでもない。

ただ、人質となって足手まといになっているだけだ。


回せ。頭を回せ。考えるんだ。とにかく。なんでもいい。打開策を。早く。早く。早く。なんかないか。なんか。もっと。もっと。もっと!もっと!もっと!


「数学科学生連合数戟管理則 第十三章 第127条 第二項 代理人『数戟ニオイテ、東数会長、高層議会、数戟管理委員長、全テノ承認ガアル場合ニ限リ、代理人ヲ認メル。』」


気づいたら、自然と口から出ていた。

ファミレスで、南條と一緒に覚えた数学科学生連合数戟管理則。

無理を言って、全1万ページのうち、7割を俺が担当させてもらった。

知恵ではもちろん南條には敵わないが、せめて知識で自分の妹を守りたかった。


「この管理則によれば、会長、高層議会、数戟管理委員長、つまり、数連合の三大権力の承認があれば、俺が妹の数戟の代理人になれるはずだ。」


導来圏が話を止め、俺の言葉を聞いている。

いや、正確にはこの角度から見えないのだが、場の雰囲気がそう言っている。


「ケッ。おい、本条圭介、一つ、質問していいか?」

「ああ、なんだよ。」

「仮に、高層議会、数戟管理委員長の承認が得られたとして、このオレが承認すると思うか?オレには何のメリットもないんだぜ?」

「なるほど。それに対する俺の答えは、 NOだ。論理的に考えて、妹を俺から奪おうとしているお前が、俺の代理参加を承認してくれるとは、到底思えない。」

「ケッ、正解だ。では、改めて、代理人の承認に関するオレの見解を発表してやろう。」


導来圏は、猫の首輪を外して、続けて言った。


「答えは、YESだ。特別に、本条環奈の代理人として、本条圭介の数戟の参加を認めよう。これが、東数の会長としてのオレの見解だ。」


苦し紛れのイチかバチかの賭けだったが、導来圏の承認を得ることができた。

何の不思議はない。

俺も導来圏をぶっ飛ばしたいのと同じように、導来圏も俺をぶん殴りたいのだ。

一人の妹に、二人も兄はいらない。


「お待たせ致しました。たった今、数戟管理委員会委員長 平等院公理さまの承認ならびに、高層議会の承認決議が得られました。よって、今回の数戟において、本条圭介さまの代理参加が認められます。」


平等院命題がそう告げ、これで俺の数戟への参加が決定した。

とりあえず、最悪の状況からは抜け出せた、と思う。

後は、数戟で導来圏に勝てるか、どうかだ。

まだ、安心はできないが、少しホッとした。


「また、これにより、導来圏さまと本条環奈さまの数戟は事実上消滅しました。これにより、私、平等院命題は、見届け人を解任されます。そして、新たな見届け人として、数戟管理委員会数戟管理委員 平等院補題を指名します。」


平等院補題?

また新しいやつが登場するのか。相変わらずややこしい組織である。

というか、もう腕が限界なので、早く俺の拘束を解いてほしい。


「呼ばれてないかも、ジャジャジャジャーン☆ 平等に、公正に、キュートに、魑魅魍魎を裁いちゃうぞー☆ 毎度おなじみ、みんなのアイドル、平等院補題ちゃんだよー☆ てへぺろ(・ω<)」


突如、俺の背中で、何かが騒ぎ出した。

それと同時に腕の拘束が解けていたことから察するに、ずっと俺を捕まえていたのはどうやらこの平等院補題とやららしい。


俺は、体を起こして、平等院補題というやつの姿を初めて視認する。


「皆さん、初めましてかもかな☆?? 今日は、補題ちゃんのために集まってくれてありがとねー☆( ´ ▽ ` ) 補題ちゃんは〜、一生懸命〜、一所懸命〜、頑ばるんばするから、よろしくなのかもー☆」


もしかしたら今日一番の衝撃かもしれない。

いや、もちろんこんなやつ知らない。

いくらアイドルに詳しくない俺でも、黄色のツインテールに星の髪飾りをつけて、両目を包帯でぐるぐる巻きにされ、両腕を拘束器具で固定されているアイドルなんで聞いたことも見たこともない。

かろうじて、声とその容姿から、16歳くらいの女の子であることはわかる。

また、平等院命題同様に、この女の子も全体的に白い布で包まれている。


「それじゃあ、今から〜、補題ちゃんが〜、導来圏 vs 本条圭介(代理)の〜、数戟の内容(←勝負の内容)を〜、説明するかも〜☆ピカレスク(^з^)-☆☆」


こいつは、平等院命題とは、違う方向でやばい。

俺の、直感が、理性が、もう何もかもがそう言っていた。


「カッ。おいブス、ちょっと待てよ。数戟の内容って、オレたちが決めるんじゃねえのかよ。お前が、勝手に決めてんじゃねえよ。」


この状況に導来圏が黙ってなかった。

いきなり変な奴が現れて、謎の進行を始めたのだから無理はない。


「はあ?うるせえぞ☆ガキが補題ちゃんの説明に口出してんじゃねえぞ☆☆ なのかも〜☆☆(*^ω^*)」

「カッ!?」

「じゃあ〜、さっそく〜、数戟のテーマを発表しちゃうね〜☆☆☆ 血で血を洗う史上最悪の数戟、禁じられた遊びと名高い、そのゲームの名は〜???☆☆」


漸問答タルタリア

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