12 ソラリゼーション/爽快
ソラリゼーション/爽快
詩人が生きていた頃
町には貧困があった
子供がお腹を空かし
誰彼なく物乞いした
絵描きが亡くなったとき
故郷の山は消えていて
若者が職を求め
六割方弾かれた
昔はいつも美しく
昔はいつも忘れられ
昔はいつも今はなく
昔はいつも願われた
歌い手が世を儚み
空には弾道が見えて
老人が死を選ぶと
不具者が生贄となる
彫刻家が立ち尽くし
海では生物が溺れ
妊婦は汚染されても
次の命が生まれる
未来はいつも清潔で
未来はいつも笑みとあり
未来はいつも今はなく
未来はいつも輝いた
それを奪ったのは誰でもない
この星はそんなこと知っちゃあいない
それを奪ったのはおまえたち
おれたちはそんなこと知っちゃあいない
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