第3話

時は1939年、ナチスドイツ(ドイツ第三帝国)のヒトラー(リネリーフェンシュタール)は自ら行なう占星術によって、ポーランド侵攻を9月6日にした。電撃作戦が始まったのである。

鬱蒼と静まり返った森に囲まれた村々を抜け、そのとおりがかりの、人形を抱いたブロンズ髪の5歳位の頬っぺたが赤い女の子をSSの女兵士が、シュナイダー機関銃で射殺し、それを皮切りに、聖少女達を殺戮していった。労働にいそしむ腰の曲がった80歳くらいの老婆も殺した。それと同時にタイガー戦車2千両あまりが恐ろしいスピードで首都ワルシャワ目指して侵攻して行った。

ヒトラー親衛隊の女中尉が女性の物と思はれる白骨化した遺体の最も美しい頭蓋骨を軍服の内ポケットにしまっている綺麗な血の色を思はせる紅蓮に染まったハンカチを取り出して髑髏の頭を撫でるように拭いた。「これをベルリンに、手土産として持って行き、ゲーリング元帥(エリーゼ)に捧げるのだ。」と言って装甲車に乗り込んだ。ドイツ軍のオートバイ部隊と共に颯爽と走り去った。

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