十四話 魔法学校に通うようです
「父さん!それ本当⁉︎」
俺は突然のことに驚き声を上げる
「あぁここにいても得るものは少ないだろ?
だからセラフィムお前は明日から
シュタインズ魔法学校に通ってもらう‼︎」
父さんは腕を組みながら答える
「シュタインズ魔法学校って?」
俺は父さんに疑問をぶつける
「そういえば話したことは無かったな」
〜シュタインズ魔法学校について説明中〜
父さんから聞いた話によると
シュタインズ魔法学校のある国
[シュタインズ]には差別が無く
いろいろな種族が商売をしたり
魔法学校に通って魔法を勉強したりする
活気溢れた国らしい
それとこの世界では普通7歳から
通う事ができるらしい…
ちなみに母さんもその
シュタインズ魔法学校に通っていて
成績が学年トップ10以内だったとか
スゲェな母さん
俺はここでどうしても聞いておきたい事を
父さんに聞いてみた
「あのっ…その魔法学校に行くのって
俺だけなの?」
するとまるで待ってましたといわんばかりに
父さんは笑顔になり答える
「もちろんルミリアも一緒だぞ?
たしかルミリアも魔法が使えるらしいな
セラフィムが教えたんだってな!」
「えっ…いいの?ルミリアも?」
すると
「バンッ‼︎」
という音と共にルミリアが現れた
「ねぇセラフィ聞いてよ!明日から
シュタインズ魔法学校に一緒に通う事に
なったんだって‼︎」
ルミリアは超が付くほどご機嫌で言う
「あぁだからその話を…
って えっ?ルミリアも知らなかったの⁉︎」
俺はまた驚きの声を上げる
「えっ?知らないよ?」
ルミリアは不思議そうに顔を傾ける
「サプライズ成功だな‼︎」
父さんは笑顔でしてやったりというような
顔をしていた
〜次の日〜
「それじゃ行ってきます!」
俺は見送りに来た母さんと父さんに
手を振りながら言う
「またね〜お母さんお父さん」
ルミリアも両親と挨拶を済ませたようだ
俺とルミリアは軽く整備された道に向けて
歩き出す
たしか村からこの道を通って
10kmくらいのところの町で一泊して
次の日にその町から30kmくらい西にある
町に行ってまた一泊して…
「遠すぎんだろ‼︎だいたいこの距離を
7歳の子供二人で行けってか⁉︎」
「どうしたの?」
ルミリアは急に叫んだ俺をみて
声をかけてくれる
「いやっなんでも」
すると頭の中から相棒の声が聞こえた
「俺が連れてってやろうか?」
さも当然に出来るように言う
「えっ…?さすがに無理だろ単純計算で
200kmあるんだぞ?」
俺は頭の中で答える
「それぐらいだったら全力で飛ばせば
1分ちょいだな」
「もし相棒お前がそれくらいで行けたとして
ルミリア連れて行かなきゃ意味ないだろ」
「一人ぐらいなら余裕だぞ?」
「どうやって?」
「普通に抱えてヒョイと行けばすぐだぞ?」
「相棒…マジでいけんのか?」
「もちろん」
「じゃ頼むわ…あっルミリアは相棒の事
知らねぇからビックリするかも…」
「説明すればいいじゃん」
相棒は答える
「あのルミリアさん?」
俺はそういってルミリアに相棒の話をした
すると何回か頷いて
「わかった」
「今から変わるから」
俺がルミリアに言うと
「うんっ!」
笑顔で返事した
「変わるぞ?」
相棒に話しかける
そして光に包まれ
髪は紅く染まり目の色も赤になる
「あのっ!よろしくお願いします」
ルミリアは相棒に挨拶をする
「おう!そんじゃまぁ失礼してっと」
相棒はルミリアをお姫様だっこする
「よっと」
その言葉の後に次々と視界が変わっていく
こんな事なら俺も相棒の移動術
習っておくんだった…と
後悔が残った
「本当にすぐ着いたな…」
草原の中で一人呟く
「言った通りだろ?お前さんよ」
そこは目的地シュタインズという国の目の前
本当は一週間ちょっとかけて付くはずだった
場所だ
ルミリアは驚きながらも
「ありがとう!」
と一言相棒に言った
「おうよ!今から変わるぞ?」
そして赤く染まっていた髪は白に戻り
目の色も元の色に戻る
「じゃセラフィ!早速いこっか!」
俺はルミリアに促されてシュタインズに
入っていった
「あの…魔法学校ってどこか
ご存知ですか?」
俺は見回りらしき兵士に尋ねる
「あぁ魔法学校に用があるのかい?
それならこの道をまっすぐいった所に
大きな建物があってそこだから
すぐわかると思うよ?」
優しい兵士のお兄さんに一礼して
俺とルミリアは教えられた通りに道を進む
すると大きな建物があり入り口には
[シュタインズ魔法学校]と大きく書かれて
いた
「ここだな」
俺とルミリアは早速中に入る
すると
先生らしき人に声をかけられる
「君たち?入学試験はあっちよ?」
「へっ?」
なんだよ入学試験試験って…
俺とルミリアは先生らしき人に連れられて
受付らしき場所に移動し受付を完了する
「よかったわギリギリ間に合ったみたいね」
先生らしき人は言う
「ギリギリって何がなんですか?」
すると
「えっ…まさか試験を知らずに来たの?」
「はい…」
答えたのはルミリアだった
あぁ先生らしき人ではなく先生でした
先生の説明によると
年に一回二日間連続で試験を行い
種族は関係なく魔法のつよさと
実技の試験で上位に入ったものだけが
入学出来るらしい
しかも今日は一年に二日間ある試験の
二日目でさっきのが最後の受付だったらしい
俺はこの説明を聞いて思った
「あんのクソ親父そんな事言ってなかった
じゃねぇか‼︎」
多分父さんは
「あれっ?いってなかったっけ?
てへぺろ」とかいいそうだ
間に合ったからいいんだけど
そんな事を考えていると
「さぁ試験が始まっちゃうわ
急ぎましょう」
先生に促されて俺とルミリアは
試験会場へと足を踏み入れた
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