愛と涙の感動物語。孫一が苦労の末、出会ったのは、賢二だった。賢二は、高校生で浜田高校の秀才であり、天才児とも噂されていた。そんな賢二に会ったのは、いまは懐かしい折居駅での事である。縁もゆかりも無い、賢二を、71歳になる孫一は、自分の孫と思っていた。賢二は、真面目で、正義感が強く、それより何よりも、とてつも無く優しい青年だった。そんな賢二と孫一の物語である。