ハロウィン仕様~ガデルフォーン編~
※過去に、WEB拍手で公開していたものです。
ガデルフォーン皇国女帝ディアーネス、宰相シュディエーラ、王宮魔術師のクラウディオ&ユリウス、そして、ディアーネスの兄ラシュディースと、カインの師匠セルフェディークの、ハロウィン準備現場です。
シュディエーラ
「ふふ、陛下、良くお似合いですよ」
ディアーネス
「シュディエーラよ、我にこのような恰好をさせて、何が楽しいのだ?」
ユリウス
「陛下、腰のリボンが解けかかっておりますよ。直しておきますね」
ディアーネス
「うむ……」
クラウディオ
「一国の女帝陛下に小悪魔の仮装をさせるとは……。 シュディエーラ殿も怖い物知らずだな」
ユリウス
「まぁまぁ。せっかくのお祭り開催期間なのですから、心行くまで楽しんだ方が良いでしょう? ちなみに、そういうクラウディオは、ミイラ男の仮装ですか。見事にぐるぐる巻きですね~」
クラウディオ
「朝いちでシュディエーラ殿に巻かれてな……。正直言って、さっさと帰りたいところだが、開催期間中はこれを脱ぐ事は禁止されているからな。ふぅ……、まぁ、あの忌々しい男がいないだけマシか」
ユリウス
「ふふ、そうですね。あの方がいないと、貴方の精神状態が安定するので、まぁ、私としては手間がかからないのですけどね」
クラウディオ
「俺は手のかかる子供か何かかっ」
ユリウス
「違うとでも?」(にっこり)
クラウディオ
「くっ……」
ラシュディース
「ははっ、相変わらず二人は仲が良いんだな。ふむ……、ディアが小悪魔で、シュディが魔法使いの仮装、それから、クラウディオがミイラ男で、ユリウスが吸血鬼か皆楽しそうで、この一か月間が退屈せずに済みそうだな」
セルフェディーク
「お前は何でも楽しめる気質だから良いよな。で、お前は狼男の仮装か。一番動きやすそうで羨ましいぜ」
ラシュディース
「そうか? 俺はディークの仮装も面白そうで羨ましいぞ?」
セルフェディーク
「じゃあ、今すぐ交換しろよ。ったく……、何で俺がこんな面倒なカボチャの被り物をしなくちゃならねぇんだよ」
ラシュディース
「一応、目と口の部分は、カボチャをくり抜いてるんだから、いいじゃないか。それに、タキシードと背中の黒いミニ悪魔の羽根仕様も、可愛いぞ」
セルフェディーク
「ぶん殴るぞ、テメェ……」
ラシュディース
「はははっ、冗談だ、冗談!! でもまぁ、ウチの息子よりはマシじゃないか?」
セルフェディーク
「息子……、あぁ、アイツか。まぁな、アイツよりは確かにマシだ。むしろ同情を覚えるな」
ラシュディース
「今頃IFルート部屋に入りたくなくて、泣きそうになってる頃だろうな。だが、男には、避けて通れぬ道もある……。俺は父親として、息子を見守るつもりだ」
セルフェディーク
(思いきり口の端がにやけてやがる……。こりゃ、陰から楽しむ気満々だな……。はぁ……)
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