ムギチョコクエスト(仮)
銀の雫
Ep. 0 とある世界のお話。
ここは、ユーデピリア。
地球と大陸ごとに異なる種族が生活しており、それぞれが国を建て、独自の文明を築き上げてきた。
近年では異種族間の交流も進み、世界全体の経済活動が活発になったが、友好関係を結ぶ国がある一方で富を独占しようと企む国が現れはじめたことが問題視されている。
………が、それは今回の話には無関係なので、ひとまず置いておくことにしよう。
ところで、この世界の全ての大陸には、どの種族にも属さない「モンスター」と呼ばれるものたちが存在する。彼らは時に人々を襲い苦しめ、時に人を惑わし国を混乱させる厄介な存在だ。
したがって、各国で増えすぎたモンスターを討伐するためのシステムが設けられている。それは国によって指名制であったり、志願制であったり様々だ。
そしてそれらのシステムは、多くの勇者や英雄伝説を生み、現在に至るまで継承されてきた。そのほとんどは、多少の違いはあれど勇敢に戦って国を救った誇り高き戦士たちの話である。
しかし、中にはそれに当てはまらないある意味特殊な(?)事情から生まれた伝説もいくつか存在する。
今から紹介する話もその一つ。
第6大陸に国を構える人族の間で語り継がれている、とある英雄たちの冒険譚である。
前置きはさておき、そろそろ話を始めようと思うのだが……覚えていてほしい。
英雄は、必ずしも崇高な目的の下に誕生するのではない―――…ということを。
これは、くだらない(本人達は大真面目な)目的から始まり、結果的に国を救ってしまった成り行き英雄と仲間たちによる、なんとも奇妙な物語である――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます