サイコメトリーが使える探偵は無敵だとでも思ったか?
煌木咲輝良由花
プロローグ
サイコメトリーって超能力がある。
「残留思念」とか呼ばれる何か……物の記憶のような何かを読み取る能力だ。
例えば、凶器となった包丁があったとしようか。
シチュエーションは別にどうでもいいんだが……とりあえず、痴情のもつれってことにしとくか。痴情のもつれと言えば、包丁の出番だろ?
ん? 包丁は料理をするためのものだって?
まあ、確かに仰る通りだ。でも今は、痴情のもつれが原因で女が包丁振り回して男が「うぎゃあああっ!!!」ってなったんだと思ってくれや。
そんで、本題。
その包丁にも残留思念ってやつがあったりする。
──包丁を使った人物は誰なのか。
──どういう状況だったのか。
そういった情報だ。その情報を読み取ることが出来たら、犯人だって丸わかりって寸法よ。
刑事や探偵がサイコメトリー能力者だったら、事件の早期解決に繋がるんだろう。
そう思ってた時期が、俺にもあったんだよな……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。