INNOCENT BEAST -LEGEND OF “D”-
虹乃夢見
序章
第0話 エンドロール≒プロローグ
――――世界が崩れて行く。
そう表現した方が相応しく、空には大きな亀裂が入っていて、その隙間から0と1の羅列が行儀よく並んでいた。
そして住人の消えた街は崩壊し、まるで荒廃した遺跡の様だった。
「ああ、これが
夜の闇、星の瞬きに輝きに全てを慈しみ淡く照る月光、虹色に流れるオーロラのカーテン。
虚しさが一人の少年と隣に鎮座する生物の姿を模した機械が佇んでおり、その崩壊しつつある世界の光景を眺めていた。
名残惜しい、とはこの事であろうか。
始まりが有れば終わりが有り、また、終わりが有れば始まりが有る。
もうすぐ始まる正式版に心を躍らせながらも終焉に寂しさを眼に映して。
「ねぇ?」
少年は語り掛ける。
「また、会えるよね?」
終焉の時を迎えた世界の中で。
「――――ギルガメッシュ?」
ドラゴンの姿をしたそれに。
そして全てが無に帰した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます