霧と大樹

ももも

馬鹿なやつ

ギャハハ!なんだそのなげー耳!

それ本物かよ?取れる?


オイ。

聞いてますかー?もしもーし?


・・・・・・無視かよ。






おいテメー。

俺様のアイサツ聞いてンのか?

その大きなお耳は飾りですか?


・・・・・・あ、オイ!

待てこの根暗野郎!


・・・・・・無視かよ。




・・・・・・ギャハ。

・・・・・・面白いもん、見つけたぜ。







俺は霧が気に入ってる。

殴られても切られても平気だし、風にのってどこにだっていけるから。

なにがあっても気にしねー。

勝手気ままに好きなことをする。俺とそっくりだろ。





あいつは馬鹿だ。

あいつは動かない。

あいつは変わらない。

俺がなにしても、顔色ひとつ変えないで動こうとしない。


ばかでかい木。

それがあいつだ。


あそぶと楽しいところも木にそっくりだ。

あいつ背高いし。







でもよ・・・・・・


たまに思うんだ。


あいつは動かなくても、もっとでかいなにかがきたらどうする?


俺様にかかれば山ひとつ燃やすのも簡単だ。

あいつごと、試しに燃やしてやろうか・・・・・・?





・・・・・・やらないけど。





馬鹿なやつ。




俺様は天才なので、わかる。




あいつは、もうひっこぬかれてる。

切り倒されて、腐った大樹だ。




きっとあとは腐るだけ・・・・・・






ギャハハ!

しかたねー!



お前が腐りきるまで、俺も一緒に腐ってやるよ。

あ。お構いなく。

俺様。もともと腐ってるので。








ギャハ。









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

霧と大樹 ももも @momomo-to-love

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ