炯眼のアトム

ハルシオン

序章プロローグ

少年は思う。

何でも自分の思いどうりになればいいと。

しかしつい先日世界中の人々を釘付けにするようなニュースが報道され、それは少年が思ってたのと少し違うが十分それを可能にできるニュースだった。

報道された内容は人間の体内に特殊な機械などを取り入れ、その人間を国の新たな戦力にすると言う報道だった。人間を改造する。いわばターミネーターのようなものを造ると言うことだった。一見は自分がスーパーヒーローのようになれるという夢のような実験だったが報道後、その実験はすぐさま停止命令が出された。

理由は、燃料の一部にウランが使われたからである。その装置は空も飛べる機能があり、その構造はいたって簡単である。中性子を放出するイニシェーターを使いウランを一気に圧縮して飛ぶ、という構成でできていた。だかこの装置でウランを圧縮したときたった1kgのウランでも、その核は何倍もの破壊力をもっていてすべてを焼き尽くす程の力を持っていた。

なので政府は危険と定め、この実験を中止させた。だがこの夢の実験を簡単に諦めきれずに実験を続行する科学者も何人かいた。

そしてその科学者たちの間でその機械に名前をつけた。


《Atomic Technology Operation Machine》


通称 『ATOM』 と。

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