「諸々の刃」

それでも人は神を信じる


君ときっと希望キラリ奇跡煌めいて消えないで


錆び付いたカッターを見つめて

君は何をする気なの?


会いたいなんて

言うと思った?

死んでからっ

て考えてたけど

言ってもいいかな?

まあ聞かなくてもいいけど

好きよ


きつく抱き締めるの

香り移して困らせたくて

貴方だけ日常に戻るなんてそんなのずるいわ


君のせいであの人への想いが消えてしまったのに君はどこに行くつもり?

許せないよ


百八回の罪に懺悔を重ねて永遠を棄てたら

何があるのだろう?


嫉んで妬んで焼けた心

恨んで疎んで羨んだ心

全部私


私は言った『 』彼は嗤った『 』


天才的な馬鹿、馬鹿みたいな天才


悪魔は微笑み天使は蔑んだ


慰めあうより貶しあいたい


空を見上げるのではなく空から見下ろしたかった


汚れていく穢れていく堕ちていく

あなたの隣であなたのせいで


目からこぼれたそれは

空からこぼれた雨と混ざって

地へ叩きつけられた


君に会ったらあの人に会いたくなった


恋をすると人は詩人になると言うけれど

私は何に恋しているのか、あの人か、君か。

はたまた恋か青春か。

君はどれに賭ける?


太陽は嫌いだ。特に朝日

無条件に照らしてくるから見たくないものさえ見えてしまう。

月は好きだ。特に望月

朧気で消えそうな光が優しく刺さるから。


なんかずれてきたね

軋むことなく静に歪んでいくんだね


私は行くよ君が諦めたあの世界へ


新しい可能性が見えたの

1つ叶って1つ破れる

それでもいいと思う私がいるのよ

愚かなことね


まずは自分が信じてあげないと可哀想だよ


私はたくさん抱えすぎた。

彼に背負いきれるだろうか

彼は受け止めきれるだろうか

ああ。違う

彼には何も負わせてはいけないのだ

彼まで道を違えさせるわけにはいかないのだから


「あなたは誰?」私は尋ねた

「私はあなたが諦めたもの全てよ」鏡の奥の彼女は微笑んだ

泣いているのは私か彼女か


闇の中人工の太陽を照らす

ガラス 光を反射して

乱れるのは誰かの心

輝くのはガラスの向こうでわらった貴方


堕ちて堕ちて堕ちて一緒に行かない?


手を伸ばせば握ってくれて

隣に立てば笑ってくれる

いつも欲しい言葉を言ってくれる。

駄目だよ。

そんなんじゃ「私」が弱くなる


左を見つめる君の右の横顔

過去を見つめる君の未来の泣き顔


明日。幻は崩れる。

今。未来が死にゆくの。

微かな囁き。綺麗な調べ。

嘘、無知は罪か?

獣の世界。子の組織。

笑み。目眩がしそうで。

音。もう聞こえないよ。

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