第5話
突然部長が「卓球しようぜ!」と言い出し、新聞部員は文化センターで卓球をすることになった。
ただし一行は計5名なので、ダブルスでもひとり余ってしまう。
「いいです。僕審判やります」
というわけで部長&副部長VS中村さん&佐藤さんの対決になった。
やはり中村さんのラケット捌きは冴えており、豪速球を相手めがけ打ち出してくる。が、部長も負けてはいない。そして、意外なことに副部長が猛ハッスルしている。
「ちょっと! ぶつからないでよ!!」
「お前が動きすぎるんだろ!」
佐藤さんがその光景を眺めて、「意外と麻子さん、こういうことになると燃えるんだね」と呆れたようにつぶやいた。
帰り道、部長に訊いてみた。
「なんで突然卓球なんて言い出したんですか」
「身体を動かすと、アイデアが湧き上がってくることもあるだろ」
「……非論理的ですね」
その夜、閃いたことがあった。
「ラジオ欄」に載っける記事で、中学時代録音していたラジオ番組の文字起こしをしてみてはどうか?
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